見た目はちょっぴり怖いけれど、さまざまな生き物が生きていく上で欠かすことができない。そんな生き物を飼育している様子が、YouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で1万3000回以上再生され、「知識がない、知らないからこそ気持ち悪いとか、怖いって思うだけなんですね」といったコメントが寄せられています。※虫が苦手な人は閲覧に注意してください!
投稿者は、YouTubeチャンネル「いきもの自然探訪」を運用しているあじさんとみくさん。四季折々の里地里山の風景や動物の様子を発信しており、以前は毎日お庭にやって来るインコから“ある物”を渡された動画が話題となりました。
今回は最近物置で飼育しているという、“カオスな生き物”を紹介してくれるようで……?
動画はまず、緑豊かなフィールドを歩く場面からスタート。まだ時期が早いかな? と話しつつクワガタを探していると、一部の脚がないコクワガタを発見しました。
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さらに木をよく観察していくと樹液に虫が群がっていたり、サルノコシカケの仲間やノキシノブが生えていたりと、1本の木に多種多様な生き物が息づいていたのでした。
たった1本の木にもさまざまな生き物の物語があって、森にはそんな木がたくさん生えている。2人は身近な自然の中にもたくさんの命が息づき、それぞれに関わりがあることを教えてくれます。
その後2人は落ち葉や生き物の死がいを食べてくれる、自然の中の掃除屋さん・ダンゴムシを観察。ダンゴムシは生態系ピラミッドの下段、食物連鎖の最初の方にいて、ダンゴムシを食べる生き物も少なくありません。見た目から苦手だと感じる人も多そうですが、自然環境の中では欠かせない生き物なのだそうですよ。
その後は自宅に戻り、普段は封印されている自宅の物置を開けることに。あじさんとみくさん宅の物置には「怪奇スポット・クリーンセンター」と呼ばれる封印されし木箱があるそうですが、今回はその封印を解き、中身を見せてくれるようで……?
この木箱を普段封印している理由、それは封印を解いて開けたままにしておくと「大変なことになる」から。怖がるみくさんを横目に、あじさんが意を決して木箱を開けてみると……中には「シロトビムシ」という小さな昆虫の姿がありました。
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2人はこのシロトビムシを、かれこれ10年以上飼育しているとのこと。野菜くずなどの有機物はもちろん、それらに生えるカビも好物であり、なんでもかんでも食べて土にしてくれるのだそうです。
ただ壁を登ることができるので、ふたを開けておくと脱走して死んでしまうことから、普段は封印しているとのこと。そんなトビムシは畑をキレイにして、ふわふわした土を作ってくれる存在でもあります。トビムシがいる土は肥えていて、いい土なのだそうですよ。
実は私たちの足元にはこういった生き物がいて、他の生き物が住みやすい環境を作ってくれている。あじさんは「見た目がいいとはいえないけれど、大人しくて頑張っている生き物なので、難しいけれど気持ちや見方を変えてみてくれたら……」と話します。
さまざまなものを食べて土に還すトビムシ自身も、またさまざまな生き物の糧となる。普段なかなかトビムシの存在を意識したり、目にしたりすることはないけれど、こうして説明してもらえるとその存在がちょっぴりいとおしく思えてきますね。
フィールドに出るとまず、かわいかったり美しかったりする生き物が目につくもの。しかし生態系ピラミッドの下の方には必ず、トビムシのように環境や他の生き物たちを支える生き物がいます。 私たちが美しい生き物を目にすることができたり、おいしい野菜やお米を食べられるのは、彼らのおかげでもあることを忘れずにいたいですね。
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動画には、「何をするにしても愛がある優しいチャンネルです(しみじみ)」「知識がない、知らないからこそ気持ち悪いとか、怖いって思うだけなんですね」「今回の動画には冷や冷やしっぱなし 目を細めて拝見しました しかし大切な大事なお話で ありがとうございました」といったコメントが寄せられていました。
YouTubeチャンネル「いきもの自然探訪」ではこの他にも、さまざまな自然を捉えた動画を公開しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「いきもの自然探訪」
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