医師だった両親の遺品を整理しつつ、依頼者の思い出の品を探す動画がYouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で4万回を超えています。
動画を投稿したのは遺品整理専門会社メモリーズの代表である横尾将臣(@memories-yokoo)さん。今回の現場は、迷路のように間取りが広い築60年の物件です。
両親は2人とも物を大切にするあまり、なかなか捨てられない人だったとのこと。2階にある広々とした和室の押し入れを見るとさまざまな物が箱ごとぎっしり詰め込まれており、依頼者が使っていた部屋も現在は物置になっています。
これらの遺品を整理しつつ、横尾さんたちは英国を代表する陶磁器ブランド「ロイヤルドルトン」のティーセットも探すことに。45年前に当時大学生だった依頼者が頑張ってアルバイトをして買った思い出の品なのだとか。
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しかし、その後に発生した阪神・淡路大震災がトラウマとなり、依頼者は「良い物を飾る」ことができなくなってしまったのだといいます。ロイヤルドルトンのティーセットも新品のまましまい込み、実家のどこかに眠っているとのこと。
2つのミッションを完遂すべく作業を開始。書斎では、聴診器や現金の入った財布の他、袋に入った茶色い物体を発見しました。依頼者によると「木の皮」だそうです。何に使うんだろう?
作業する際は「思い出の品を一緒の目線で探す」のが横尾さんたちのモットーです。金銭的な価値のある物だけではなく、依頼者が幼かったころの写真など家族にとって大切な物も見つけ出します。
そして横尾さんと依頼者は2階の洋室へ移動。「青い箱に入っている」との情報を頼りに捜索した結果、山のように積み上げられた箱の中からついにティーセットを発見しました!
整理した遺品の内、顕微鏡と花びん、木彫りの彫刻、バカラのグラス、不思議な「木の皮」をオークションへ出品。顕微鏡は2000円、花びんと木彫りの彫刻は合わせて4000円、バカラのグラスは1万5000円でそれぞれ落札されました。
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木の皮の正体は、燃やすと独特な芳香を放つ「香木」で何と落札価格5万円! 手数料を差し引いた合計5万552円を依頼者に返すことができました。
依頼者は同チャンネルをよく視聴しており、横尾さんの考えに共感してメモリーズへの依頼を決めたとのこと。スタッフが作業している光景を目の当たりにして、「物ってこんなにすぐなくなっていくんだ」と痛感し、作業後にはすがすがしい気持ちになったそうです。
コメント欄には、「香木! 目利きさすがですね」「実家の片付けが続くようで、シミュレーションのような心持ちで拝見しております」「遺品整理でたくさんの『笑顔』が生まれる『生ませる』横尾社長は本当にすばらしいです」「むちゃ振り? されてもいつも楽しそうな横尾社長が大好きです」などの感想が寄せられています。
ほかにも、遺品整理専門会社メモリーズ公式サイト、YouTubeのサブチャンネル、TikTok(@memories_yokoo)、Instagram(ihin_memories)を運営中。遺品整理やリサイクル企画などの動画を公開しています。
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動画提供:YouTubeチャンネル「遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)」さん
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