櫻坂46『四期生 First Showcase』ライブ写真 撮影:上山陽介 櫻坂46四期生のお披露目イベント『櫻坂46四期生 First Showcase』が12日、東京・有明アリーナにて開催された。今年加入した四期生の9人が、今回満を持してBuddiesの前でパフォーマンスを披露した。
【ライブ写真33点】初披露曲&「静寂の暴力」も!圧倒的パフォーマンスを披露した四期生たち
勝又春と目黒陽色による初々しい影アナに続いて、佐藤愛桜&松本和子による優雅なバイオリン演奏にて幕開けしたこのイベント。オープニングムービーを経てメンバー9人がステージに勢揃いすると、浅井恋乃未の「皆さん、初めまして。櫻坂46四期生です!」という挨拶とともに、ひとりずつ自己紹介をしていく。
続いて、グループの冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』のナレーションでお馴染みの庄司宇芽香が司会として登場すると、客席から大歓声が湧き起こる。メンバーに話を振っていくと、登場からいきなり涙した稲熊ひなは「初めてのステージでこんなにたくさんのBuddiesの皆さんが来てくださって緊張するんですけど、皆さん温かくて…ありがとうございます」と客席に感謝を伝えた。
そして、山川宇衣の「一生懸命頑張りますので、是非温かい声援をよろしくお願いします!」という意気込みに続いて、一人ひとり特技を披露する。浅井は「On my way」をサックスで演奏し、稲熊は力強い声とともにリズム薙刀を披露、勝又は「ずっと 春だったらなあ」をギターで弾き語り、佐藤は「桜月」をバイオリン演奏と書道で「圧倒」の二文字を書き上げた。
中川はハンドパペット「とり吉君」を使った腹話術とフラッシュ暗算、松本は「ブルームーンキス」をバイオリン演奏とバスケットボール、目黒は絵画や自身が撮った写真紹介、山川は「Anthem time」に乗せて花道を駆け抜けるながらチアを披露、山田桃実はBuddiesを巻き込んだ柔軟体操からのハードル走と、それぞれ異なる色を放ちながら自己アピールした。中川は特技のはずのフラッシュ暗算を3問連続で不正解し、最後のサービス問題でうれしそうに正解して会場の笑いを誘った。
VTR出演したキャプテン・松田里奈の煽りに続いては、恒例企画となったメンバーの私服ファッションショーに突入。制服姿とは異なる、一人ひとりの個性が際立つファッションで会場のBuddiesやインターネット配信を通じて見守るファンを夢中にさせた。
イベント後半は、待望の四期生初ライブパフォーマンスの時間に。合宿期間から現在までを振り返る映像に続いて「Overture」が流れ始めると、客席の熱気は一気に上昇する。そして、ステージに登場したメンバーが迫力あるダンスで場の空気を一変させ、早くも“櫻坂46らしさ”を提示してみせる。9人がそれぞれのポジションにつくと、「自業自得」にてライブがスタート。真剣な表情を浮かべるセンターの目黒を中心に熱い歌声と激しいダンスで、観る者を圧倒した。かと思えば、続く「ドローン旋回中」ではセンター山川の「Buddiesの皆さん、声出せますか?いくぞー!」を合図に、タオル片手に満面の笑みでオーディエンスを煽っていく。
最初のMCでは、浅井を中心に進行していく。先の2曲でそれぞれセンターを務めた目黒と山川に話を振ると、目黒は「『自業自得』は私たちが最初に練習した曲。ここで披露することができたことをうれしく思います」、山川は「1曲目とは雰囲気がまた違う曲で、可愛い私たちをお見せしたくて。ここで皆さんとの距離もグッと縮まったんじゃないかな」とそれぞれ感想を口にする。その後、メンバー一人ひとりにスポットライトが照らされ、最後に山田にライトが当たると「私たち櫻坂46四期生に最初にいただいた楽曲です」と述べて、初の四期生曲「死んだふり」をライブ初披露。センターの山田を軸に、全身を大きく使った激しいダンスや、床に寝そべったりステージを駆け回ったりと、じつに櫻坂46らしいユニークな振り付けで、目の前のBuddiesを存分に楽しませ続ける。
続いて、ドキュメンタリーのダイジェスト映像がスクリーンに映し出されると、「四期生だけの『静寂の暴力』」のテロップとともに曲が始まり、客席のペンライトが次々と消灯されていく。センターの佐藤を中心に全力でこの曲と向き合う9人は、限られた照明の中だけで激しいダンスで息を切らしながらも精一杯歌い続けていく。そんながむしゃらさと感情のすべてをぶつけるパフォーマンスに対し、客席からは惜しみない拍手が送られた。
最後の曲に入る前には、メンバーがそれぞれこれからの活動に対する決意表明を述べていく。
浅井恋乃未「櫻坂46に加入してからは、頑張ることってこんなに素敵で楽しいことなんだと感じるようになり、こんな自分のことも少しは愛せるようになったんじゃないかなと思います。まだまだ未熟ですが、Buddiesの皆さんに早く恩返しできるように、私にできることを探しながら活動していきます」
稲熊ひな「まだ自分の力で何か成し遂げられたことがひとつもないんですけど、いつか私の力で、私に関わってくださったすべての方を笑顔にして恩返しします。今はまだアイドルとして未熟な私ですが、必ず成長して、綺麗で立派な羽を持った姿をお見せできるよう努力します」
勝又春「大好きなこのグループに加入してから悩んだ日もありましたが、優しくペンライトを振ってくださる皆さんを見てすごく前向きになることができました。だからこそ、今度は私が(自分の名前にちなんで)春のような暖かさを、悩みを抱えている人に与えて元気になってもらいたいです。そして、この時間が誰かの明日を頑張るきっかけになっていたら嬉しいです」
佐藤愛桜「私は将来について悩んだとき、『桜月』や『僕のジレンマ』という楽曲に支えられて、もう少し頑張ってみようと思えるようになりました。私が先輩方に支えられたように、次は私が皆さんの生きる活力や人生の支えになれるように頑張りたいです。そして、先輩方が作ってきた伝統に私らしい新しい風が吹かせられるような存在になりたいです」
中川智尋「櫻坂46に加入してから、自分でも少しは成長できたのかなと思えることが増えて、努力することが嬉しいなと感じられるようになりました。まだ櫻坂46の一員として貢献できることは少ないですが、先輩方のようになれるように努力して、坂を駆け上っていきたいです」
松本和子「私は自分に自信がなくて、今までは“櫻坂46の松本和子”と名乗ることができなかったのですが、皆さんがサイリウムを振ってくれたおかげで今は堂々と名乗ることができます。これから何を言われても、どんな強い向かい風が吹いても、私は皆さんの味方であり、一生あなたのアイドルであることを誓います」
目黒陽色「私には目標があります。それは、誰かを感動させるという夢です。感動させることは簡単なことではないですし、並大抵な努力じゃ伝わらないと思います。でも、多くの方を感動させて圧倒させている先輩方の背中を見て、追いかけて、私なりの表現で誰かを感動させて、明日を頑張る勇気を与えるようにたくさん努力していきたいです」
山川宇衣「研修生期間、自信のなさから『自分はここにいていいのだろうか?』と、この場から身を退くことも考えました。でも、同期と過ごすうちにここから離れたくないと強く思うようになりました。今はただ大好きな同期と過ごす毎日が愛おしくて仕方ありません。私たちのことを支えてくださる皆さんへの感謝を忘れず、これから精一杯活動してまいります」
山田桃実「私は人見知りで負けず嫌いで、人付き合いが苦手で硬い性格をしています。なので、Buddiesの皆さんに受け入れてもらえるか不安でした。でも、今日皆さんが温かく見守ってくださったおかげで、少し自信が持てました。まだまだ未熟ですが、これから櫻坂46として活動していき、先輩方のように輝けるように、そして自分らしさを大切にしながら頑張っていきます」
それぞれが真剣な眼差しで思いを伝え終えると、最後に浅井が「私たち櫻坂46四期生9名はそれぞれが熱い思いを胸に抱いて、今ここに立っています。まだまだ未熟な私たちではありますが、手を取り合って進んでいきますので、応援をよろしくお願いします」と述べて、ラストナンバー「I want tomorrow to come」を披露。中心に立つ勝又をはじめ、エモーショナルなパフォーマンスと叫びにも似た歌声で会場を自分たち色に染め上げたところで、ライブ本編はフィナーレを迎えた。
アンコールでは、Tシャツ姿に着替えた9人がステージに再登場。櫻坂46ライブのエンディングには欠かせない「櫻坂の詩」で、会場を桜色に染め上げる。最後に、浅井が「櫻坂46四期生9名、私たちが掲げたスローガン『団結』『圧倒』『咲き続ける』を胸に、大好きな櫻坂46のメンバーの一員として先輩たちのような素敵な存在に早くなれるように、これから努力していきます!」と宣言し、櫻坂46四期生の初ステージは幕を下ろした。
メンバーがステージを去ったあと、「死んだふり」とともにスクリーンには四期生が歌い踊る映像が映し出され、同曲のミュージックビデオが16日午後10時にYouTubeにて公開されること、そして次のステージが7〜8月に開催される櫻坂46の全国ツアー『5th TOUR 2025 “Addiction”』の東京ドームおよび京セラドーム大阪公演であることがアナウンスされると、客席からは盛大な歓声と拍手が沸き起こった。その後、メンバーは来場者をお見送りしてBuddiesとの初の交流を存分に楽しんだ。
■櫻坂46『四期生 First Showcase』セットリスト
Overture
M1. 自業自得
M2. ドローン旋回中
M3. 死んだふり
M4. 静寂の暴力
M5. I want tomorrow to come
アンコール
EN1. 櫻坂の詩