映画『見える子ちゃん』に出演する京本大我 (C)2025『見える子ちゃん』製作委員会 俳優の原菜乃華が主演する映画『見える子ちゃん』(6月6日公開)の場面写真が公開された。いたるところに散りばめられた“違和感”に迫る新たな<ネタバレ注意場面写真>と名付けられ、京本大我(SixTONES)、山下幸輝らが打ち出しだされたシーンショットにゾクッとするような“違和感”が仕掛けられている。
【写真】京本大我の背後に黒い影が… 本作は、カドコミ、ニコニコ漫画、pixivコミックでの累計閲覧数9000万回、国内発行部数330万部を突破した泉朝樹氏の漫画を実写化。ある日突然、霊が見えるようになった女子高生・四谷みこ(原)が、“見えていないフリ”をして恐怖に耐えながら霊をひたすら無視する青春ホラーエンターテインメント。
主要キャラクターとして物語の冒頭から登場する山下演じる映画オリジナルキャラクターである生徒会長・権藤昭生。「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズ(99〜)や『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』(16)でホラー表現に定評のある中村義洋監督は、昭生の存在そのものに仕掛けられた“違和感”を大胆だったと振り返る。
そしてこの仕掛けこそが本作で最もお気に入りだといい「今までずっと映画を作ってきて、一度もやったことがないこと。本当にそこに存在しそうなリアリティをスクリーン上で観られるような映画作りを心がけてきたが、それらとは真逆な“こんな人いないだろう”“そんな風にしゃべらないだろう”というのを取り入れるのはほとんど初めて」と、あえて昭生が周囲に溶け込まないように演出したことを明かすとともに、それに見事応えた山下を絶賛。場面写真に捉えられた校門で切ない表情で佇む昭生の存在が、なぜ大胆なのか─。
そして誰もが疑いをも持つことがなく堂々と仕込まれた“違和感”は、すでに今年1月に公開されたティザー予告編から衆目にさらされていた…。場面写真に収められた、朝の校庭と体育館。真実を知ると「確かに!」となる“違和感”がそこらかしこに仕込まれている。この大胆不敵な“違和感”の仕掛けを世に放った中村監督は「何本か過去に一緒にやっているプロデューサーは試写を観て、『監督、どうしちゃったんだ?』と思ったらしいです。『中村監督、演出ちょっと下手になった?』と思って最後まで観てくれたから狙い通りで良かったです」とニヤリ。この真実を知れば、2度目の鑑賞では学園生活の“違和感”から目が離せなくなるだろう。
ミステリアスな雰囲気を漂わせながら登場し、クラスの女子たちを色めき立たせた京本演じる代理教師・遠野善。みこの目にははっきりと“見える”、禍々(まがまが)しい気配を放ちながら善の背後にぴったりと憑き、善に近づく女子生徒がいれば恐ろしい邪気をまとい『見ないでよ』と呪うように言葉を吐く女性の霊。
脚本を練るにあたり原作に登場する善の物語について、原作者・泉朝樹氏と話した際に「相当リサーチした上で描いていらっしゃるということがわかった」と語る中村監督は、自身でもリサーチを重ねて善のセリフと予想外の結末へとつながっていく脚本を緻密に作り上げた。本作のホラーコメディの枠に収まらない物語の深みが、善の背負う影に込められているが、果たして到着した場面写真から“女性の霊”の正体に気づくことができるか…。