画像提供:マイナビニュース2005年6月12日、Appleの前CEOであるスティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学で卒業式スピーチ(Commencement Speech)を行った。それから20周年を迎え、 Steve Jobs Archiveが1080pに高画質化したスピーチ動画と関連する資料を公開した。
ジョブズ氏の卒業式スピーチは、歴史に残るスピーチの1つに数えられている。同氏はこのスピーチにおいてテクノロジーにはほとんど言及せず、20代前半の卒業生に向けて、「あなたもいずれ年を取り、やがて消え去る存在になる」と語りかけた。「点と点をつなぐ(Connecting the Dots)」「愛と喪失(Love and Loss)」「死について(Death)」という、3つの個人的なストーリーを通じて、「Your time is limited, so don't waste it living someone else's life(あなたの時間は限られている。だから、他人の人生を生きて無駄にしてはいけない)」と、自分の信じる道を歩むことの重要性を説いた。
普遍的かつ心に響くテーマ、ジョブズ氏自身の経験に裏付けられたメッセージ、そして巧みなストーリーテリング。「Stay Hungry. Stay Foolish.(ハングリーであれ、愚かであれ)」、「The only way to do great work is to love what you do(素晴らしい仕事をする唯一の方法は、自分のしていることを愛することだ)」など、記憶に残る数々のフレーズと相まって、このスピーチは時代を超えて人々に影響を与え続ける「人生の教訓」として広く受け入れられている。
Steve Jobs Archiveが公開した「Stay hungry, stay foolish:Celebrating Steve’s timeless address」では、スピーチの準備から当日までのストーリーとともに、スピーチ動画、スピーチのアイデアのアウトラインや下書き、スチュワート・ブランド氏のサイン入り「全地球カタログ」、2005年スタンフォード大学卒業式の共同クラス代表へのインタビューなどが掲載されている。