14日放送『住人十色 』より=建築家の妻が建てた、気を遣わずに済む二世帯住宅(C)MBS 俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務める、MBSテレビ『住人十色〜家の数だけある 家族のカタチ〜』(毎週土曜 後5:00 ※関西ローカル)のきょう14日放送回では、「同居生活のストレスを家が解消してくれる二世帯住宅」が登場する。
【住人十色】母と娘夫婦、互いの気まずさを解消した動線の洗面スペース 住人(アルジ)は、子どもが2人いる夫妻。10年前、子どもの誕生を機に東京から地元の熊本へUターンした。しかし、間もなく起こったのが2016年の熊本地震だった。当時、妻の母は一人暮らし。心配と、夫の後押しもあって同居を決意した。
そして、空き家になっていた祖母の家で二世帯暮らしを始めるも、母子の仲が良いからこそ、妻は「母の肩身が狭いのでは」と気を遣う毎日。家事を手伝ってくれる母への後ろめたさもあり、2人目の子どもも生まれて多忙な中、心労は募るばかり。そこで、そんなモヤモヤを解消すべく家を建て替えることを決め、4年前、建築家の妻が家を設計し新居を建てた。
中庭を介した玄関は、6帖もあり広々としている。ここは同居する妻の母のリビングも兼ねている。そんな玄関リビングから中庭を挟んだ場所にあるのが妻の仕事部屋で、あえて中庭を挟んだ配置にして視線が合わないように工夫。二世帯ならではの気づまりを減らして、心地よく過ごせるようにしている。
玄関の隣は、中庭から光が差し込むオープンな洗面。二世帯共用なので、複数でも同時に使えるよう幅を広くしている。さらに、母が使っている時は迂回して玄関へ回ることができ、娘夫妻が使っている時に、母が夫妻の後ろを通らずに玄関から自分の部屋へ戻れる動線にした。
2階は、天井高3.7メートルもある二世帯共用のリビングダイニング。中庭からの光を採り込む大開口の下は、大工作り付けのベンチになっている。このベンチのほか、読書好きの母が好きな場所で本を読めるよう、さまざまな場所に座れるスペースを作った。
気を遣わずに済む二世帯住宅。妻は母に対して「家事をしてもらって申し訳ないという気持ちがだいぶ減ったかなと思います」と変化を語る。一方、母は「これまでは、洗濯もまだまだできると思ってたんです。でも実際に乾燥機を使うと、体が楽なんだなあと思って。そういう面でも、前より体が元気になったような気がしますし、とっても心地良いおうちです」と初めて本音を告白し、家族への感謝を口にする。