マクラーレン、将来のIMSA参戦を否定せず。「実現したいが、一歩ずつ」とブラウンCEO

0

2025年06月14日 16:30  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

ユナイテッド・オートスポーツUSAは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスに参戦している 2025年IMSA開幕戦デイトナ24時間
 マクラーレン・レーシングのCEO(最高経営責任者)であるザク・ブラウンによると、マクラーレンは、新たなファクトリーLMDhプログラムにおける将来のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権への参戦の可能性を否定していないが、それは2028年以降になる見込みだ。

 マクラーレンは13日金曜、ル・マンでWEC世界耐久選手権への参戦プログラムの詳細を発表した。シャシーパートナーにダラーラ、マクラーレン・ユナイテッド・オートスポーツのチーム代表にジェームズ・バークレーが就任する。

 2台体制のハイパーカープログラムは2027年のWECでデビューするが、ブラウンは少なくとも初年度は世界選手権に全力を注ぐことを強調した。

「現在、我々はWECに集中している。最初からふたつのチャンピオンシップに参加したいとは思わない」とブラウンは記者団に語った

「私たちはIMSAのレースが本当に好きだ。北米は私たちにとって非常に重要なマーケットでもある。インディアナポリスの新しいレースショップに移転するので、GTPも検討対象になるだろう」

「実現したいと思っている。しかし同時にはできない。一歩ずつだ」

 Sportscar365の取材に応じた同氏は、プロトタイプクラスでの2年目となる2028年に参戦する可能性について尋ねられると、「2028年より早くなることはないだろう」と答えた。

 ブラウンはさらに、ミシュラン・エンデュランス・カップ限定プログラムでウェザーテック選手権に参戦する可能性も検討すると付け加えた。「それらすべては、私たちが自問自答することになると思う」と彼は語った。

 マクラーレンは、ル・マン24時間レースの決勝スタートとなる14日土曜にサルト・サーキットでマシンのモックアップを公開する予定だが、将来のカスタマーカーについては、「現時点では計画にはない」と事実上否定している。

「今日この場に座っても、カスタマーカーはとくに我々が興味を持っているものではない。だが、絶対にないとは言ってはいけないと思う」とブラウン。

「それは計画には含まれていない。なぜなら、それをやる場合、カスタマーをサポートしなければならないからだ。我々のレースの観点から言えば、私たちはカスタマープログラムを提供する組織ではない」

 ウェザーテック選手権のプログラムが、リチャード・ディーンと共同所有するユナイテッド・オートスポーツで運営される可能性について尋ねられたブラウンは、「まだそこまでの検討は進んでいない。まずは、いつ、そしてどのように運営するかを決める必要がある」と述べた。

 ブラウンは、ウェザーテック選手権ではなくWECを第一に選んだ理由を次のように語った。

「結局のところ、ル・マン24時間は世界最大のレースのひとつだ。私たちはヨーロッパのレーシングチームであり、ふたたび“トリプルクラウン”を勝ち取りたいと思っている」


■ユナイテッド・オートスポーツはカスタマープログラムを継続

 一方、ディーンはユナイテッド・オートスポーツがマクラーレン・ハイパーカー・プログラムの新たなファクトリーオペレーションと並行して、カスタマーベースの取り組みを継続していく計画を再確認しました。

 この英国チームは現在、マクラーレン720S GT3エボを2台擁し、WECのLMGT3カテゴリーに参戦している。また、LMP2カテゴリーではELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦しており、今冬にはAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズへの復帰も予定している。

「彼らは皆、マクラーレンとのプログラムの準備を整えるうえで重要な役割を果たしている」とディーンは述べた。「ル・マンとデイトナで成功を収めた人材を送り込む絶好の機会だ」

「カスタマーレースは今後もある程度維持するつもりだ。AFコルセのようなチームを見れば、彼らは皆成功を収めている。私たちも同じようなことをやっていきたいと考えているんだ」

「私たちは2027年までトップクラスのフィールドでレースをしない。だから、2026年はユナイテッド・オートスポーツは現在とまったく同じプログラムに取り組むだろう」

[オートスポーツweb 2025年06月14日]

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定