【宝塚】宙組新トップ桜木みなと、マントさばき剣ふるい…軽やか“お披露目“

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2025年06月14日 18:15  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

宙組新トップ桜木みなと(左)は、就任後初主演作で熱演。右はトップ娘役春乃さくら(撮影・菅敏)

宝塚歌劇団宙組の新トップ桜木みなとのプレお披露目、「ZORRO THE MUSICAL」が14日、東京・渋谷の東急シアターオーブで開幕した。


桜木は、黒いマスクとマントで正体を隠し民衆のために戦うゾロと、権力者の兄を油断させるため愚かさを装うディエゴの2役。謎めいた男と、明るい笑顔の対比が、観客を魅了した。


マントをさばきながら剣で戦うアクションは美しく、フラメンコのシーンも迫力に満ちている。組子たちが一糸乱れず足を打ち鳴らす場面も随所に盛り込まれた。桜木は、2役という難役、アクション、ダンス、高さのある舞台装置を縦横無尽に駆けめぐる身体能力の高さを見せ、新トップの第1歩を踏み出した。


カーテンコールで、新トップと紹介されると元気に「ハイ!」と手を挙げた。「皆さん、私たちの熱いパッション届いたでしょうか〜!」と呼びかけ、観客の大きな拍手に「フラメンコが大変すぎて四苦八苦しましたが、こんなに喜んでいただけて頑張って良かった。幸せに思っております」と笑みを見せた。


さらに、稽古を振り返りながら「みんなと一緒にいたら、何にも怖くない、どこまでも行けると思いました、ゾロみたいに」と物語を重ね「お客さまの熱い熱いテンションが加わって、感無量です」とした。


カーテンコールは4回繰り返され、桜木は「私たちのパワーはこんなもんじゃありません。どんどん成長していきます!」と力強く語った。


同作は08年にロンドンで初演され、世界各地で上演された。


桜木率いる新生宙組は、9月13日に兵庫・宝塚大劇場で開幕する「TAKARAZUKA MUSICAL ROMANCE『PRINCE OF LEGEND』」「ビートオンステージ『BAYSIDE STAR』」で本拠地お披露目を控える。


桜木は09年入団の95期生で宙組一筋。98年創設の同組10代目で、初の生え抜きトップ。

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