シースルーにデカリボン“炎上喪服”で叩かれた3人、何のトクにもならない元NHK女性アナのヤバさ

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2025年06月15日 08:00  週刊女性PRIME

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左から青山祐子、辻希美、三浦瑠麗

「ヤバい女になりたくない」そうおっしゃるあなた。有名人の言動を鋭く分析するライターの仁科友里さんによれば、すべてのオンナはヤバいもの。問題は「よいヤバさ」か「悪いヤバさ」か。この連載では、仁科さんがさまざまなタイプの「ヤバい女=ヤバ女(ヤバジョ)」を分析していきます。

第112回 青山祐子

 “庶民宰相”と言われた田中角栄さんは、コンピューター付きブルドーザーと言われるほど、抜群の記憶力と実行力を持っていたそうです。秘書官として角栄さんを支えた小長啓一さんの『田中角栄のふろしき』(日本経済新聞社)には、角栄さんの気配りエピソードが収められています。そのうちの一つが、結婚式よりも葬儀を優先することだったそう。

“シースルー喪服”が話題になった青山祐子アナ

 結婚式であれば欠席したとしても、あとで新郎新婦にお祝いを言うことができます。しかし、葬儀を逃したら、もう2度と会えないのだからというのがその理由です。葬儀というのはそれくらい重要なものですから、参加する側にもそれにふさわしい服装やマナーが求められるもの。……ですが、時に“喪服がヤバい”と話題になる人がいることも事実なのです。今回は“喪服がヤバいと世間をザワつかせたオンナたち”をご紹介したいと思います。

 トップバッターは元NHKアナウンサー・青山祐子さん。6月3日に亡くなった巨人軍終身名誉監督・長嶋茂雄さんの弔問に訪れた際の喪服が非常識と話題になっています。

 黒のワンピースは両腕がシースルー、胸元やスカートにもふんだんにレースが使われており、ところどころ透けています。夜のパーティーの照明下なら気にならないでしょうが、弔問にはそぐわないファッションと言わざるを得ません。青山さんと言えば、元NHKの人気アナウンサー。知性も常識も充分持ち合わせているはずの人なのに、どうしちゃったんだろうと驚いた人も多いのではないでしょうか。

 思うに、青山さんは人の目があまり気にならないというか、人の気持がわからないタイプなのではないでしょうか。青山さんは第一子出産後、育児休暇に入り、その後、3人のお子さんを出産しています。しかし、職場復帰はせず退職。青山さんは2019年11月号『VERY』内で、退職理由を、自分の健康状態に不安があったこと、保育園に入れず、親御さんも遠方でサポートが期待できなかったことを挙げています。

 色々な事情があったのでしょうから、周りがとやかく言うことではないと思いますが、その一方で青山さんは世渡り下手というか誤解されやすい行動を取ってしまう部分があることも否めない。

 2017年に育児休暇中の青山さんのために豪華なバースデーパーティーが開かれ、それを神田うのさんがネットにアップしたところ、青山さんがバッシングされたことをご記憶の方も多いのではないでしょうか。当時を振り返って、青山さんは「育休中に友人が私の誕生日会を開いてくれたことが、インターネット上で叩かれたことがあって」と説明していますが、微妙にズレているなぁというのが私の感想です。

 育休中だから、誕生会をしてはいけないなんてことはありません。ただし、それをネットにアップした場合、その情報がどう解釈されるかは、見る側の判断にゆだねられてしまいます。ワンオペ育児に明け暮れる人も多い中、好感度が重要視される公共放送のアナウンサーの優雅なセレブライフを見せつけられたら、見ている側はどんな気持ちになるでしょうか。

 あげくに7年間も休んで職場復帰しないとなれば、厳しい意見が出ることも致し方ないでしょう。誕生会バッシングも今回の場違いに見える喪服も、根幹にあるのは「悪気も悪意もまるでないけれども、相手がどう受け取るかを考えない」という無邪気系のヤバさだと思うのです。

女として価値高く見られることが大事な三浦瑠麗

 かといって、人目を気にしすぎて自己アピールが強いと、葬儀という場ではヤバい人になってしまいます。

 2022年の安倍晋三元首相の国葬に参列した国際政治学者の三浦瑠麗センセイは、自らの喪服姿をインスタグラムにアップして話題となります。光の加減のせいでしょうか、お召しのドレスは黒ではなく紺色に見えますし、その上、腕、胸元、膝下、つまり服のほとんどが透けているのです。これは喪服ではなく、パーティードレスではなかろうかという疑問が浮かんできます。

 その一方で、トークハットと手袋というフォーマル度の高い、皇室の妃殿下方を思わせる上級者向けアイテムを着用しているところから考えると、服装に関する知識がなかったということは考えづらく、わざとスケた服をチョイスしたのではないかと、うがった見方をしたくなってしまいます。

 瑠麗センセイと言えば、2023年3月7日配信の『女性自身』に、夫(当時)が業務上横領で逮捕される直前に男性と腕を組んだり、しなだれかかっての連日食事デートを撮られています。夫の一大事にようやるわ、というのが一般的な感想ではないかと思いますが、瑠麗センセイにとって大事なのは、自分がオンナとして価値高く見られることなのかもしれません。

 そういう生き方ももちろんアリですが、葬儀は自分の魅力をアピールする場ではなく、亡くなった方に最後のご挨拶をする場所なはず。こういう場では良識ある大人としてふるまったほうがいいのではないでしょうか。

“ミニ丈喪服”を着てしまった22歳の辻希美

 50代の青山さん、40代の瑠麗センセイのように知性も分別ある大人でもやらかしてしまうのですから、若い人がミスをするのは致し方ないことかもしれません。ラストは元モーニング娘。の辻希美さん。

 かなり前の話で恐縮ですが、2010年に後藤真希さんのお母さんのお通夜に参列した際、喪服のスカートの丈が膝上で短かったこと、髪に当時の辻さんのトレードマークであるデカリボンをつけていたことから、非常識ではないかとバッシングされたのでした。

 当時の写真を改めて見てみると、辻さんはワンピースの上にジャケットを羽織っていますが、これは喪服ではなく“黒い服”なのではないかと思います。スカート丈が短いのもそのためでしょうし、ワンピースの袖丈が手の甲を隠しているなどサイズが微妙に合っていないのは、誰かのものを借りたからかもしれません。けれど、デカリボンにしても色は黒ですし、結婚指輪以外のアクセサリーをつけないというルールもきちんと守っています。

 当時の彼女が22歳くらいだったことを考えると、お通夜に参列した経験がなくて喪服を持っていなかったとしてもおかしくないと思うのです。

 若さゆえの準備不足ということは誰にもあるはずで、周りに注意されながら、常識を身に着けていくこともあると思いますから、そんなに叩かなくてもと私は思いました。

 炎上と言っても、その人の持つイメージによって意味合いは変わってくるのではないでしょうか。辻さんのように知識不足による炎上なら挽回することができるので、あのときはヤバかったけど、今はしっかりしてエラいと褒めてもらえるかもしれません。

 現代は人をイライラさせるニュースが数字を取る時代ですから、瑠麗センセイのスケ喪服はある意味エンタメの王道を行っていると言えないこともなく、瑠麗センセイの存在感を盤石にするでしょう。

 しかし、青山さんは2人とは違って、炎上しても何のトクにもならず、ちゃんとした人だと思っていたのにヤバかったんだねというレッテルを貼られかねません。

 葬儀は厳粛な場。変に自己主張せず、オーソドックスに徹した方がよさそうです。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」

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