

「跡取りのヒロムに金をやるのは当然のことだし、次男のお前は黙って言われたことだけしていればいいんだ」義父は相変わらずそんな調子です。義兄夫婦は私たちのことをニヤニヤしながら見ています。タケヒコはため息をつきました。

「近くに住んでずっと手助けしてきたけど、どうぞこれからは兄さんたちと仲良くやってくれ。俺たちはもう関わらないから」タケヒコがきっぱり言うと、義両親は言葉を失っています。そして義兄夫婦はとたんに慌てはじめました。

タケヒコは義両親と義兄夫婦のいる場で話を切り出しました。しかし義父は「ヒロムは長男で跡取りだから」と繰り返すばかりで、考えをあらためようとしません。それなら老後は義兄夫婦に面倒を見てもらってほしいと主張すると、義兄とチカさんの本音が飛び出しました。
そこからは義両親と義兄夫婦の怒号や涙声が飛び交い、ひどく醜い言い争いに……。タケヒコと私はそれを横目に「じゃ、帰ります」とだけ伝えてそっと義実家をあとにしたのでした。
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【第4話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・motte 作画・はなめがね 編集・井伊テレ子