帝人フロンティアが新ストレッチ素材「ソロテックス デライト」を開発、ソフトでエアリーな着用感を実現
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2025年06月16日 14:51 Fashionsnap.com


新ストレッチ素材「ソロテックス デライト(SOLOTEX DELITE)」
Image by: 帝人フロンティア
繊維専門商社の帝人フロンティアが、新しいストレッチ素材「ソロテックス デライト(SOLOTEX DELITE)」を開発したと発表した。今後、同社はソロテックス デライトを重点プロモート素材と位置付けて拡販を図る。2026年秋冬の国内および海外のアウトドア・スポーツ向けとして販売を開始し、その後、インナー衣料やファッション衣料などのライフスタイル向けへと幅広く展開する予定で、2026年度に10万m、2029年度に100万mの販売を目指すという。
帝人フロンティアは、一般的にスポーツウェアやファッションインナーなど、ストレッチ性を有する衣料品に用いられるポリウレタンの強度耐久性、軽量性、堅牢度といった課題に着目。同社はポリウレタンに代わる繊維として、自社開発のポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス(SOLOTEX)」を使用したストレッチ素材の開発および供給に力を入れてきた。一方で、従来のソロテックスでは、真新しい外観や風合いを持つ質感、優しい肌ざわりで軽くストレスのない着用快適性を満たすことができなかったことから、これらの課題を克服する素材として新感覚のストレッチ素材「ソロテックス デライト」の開発に至ったという。
新素材は、芯糸と鞘糸のクリンプ構造差を極大化した微細立体表面構造とすることで、ナチュラルな凹凸の外観や適度なハリコシ、ドレープ感を実現。複数の異なるクリンプ構造の組み合わせによってエアリーな着用感や吸水速乾性があり、微細な生地の凹凸で発汗時のべたつきも防止する。環境に配慮し、芯糸のPTTコンジュゲート原糸の一部には植物由来原料、鞘糸にはリサイクルポリエステルを使用した。
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