今回紹介するのは、よしぶるによる「どこでなくしたぼくのかぎ」。
文/村上麗奈
ソフトウェアによる打ち込みのロックサウンドと、イントロの笛のような音色がどこかシンプルでのどかな印象をおぼえさせる楽曲。
歌詞も同様、主に2種類の問いかけで楽曲全体が作られており、簡素な印象に拍車をかける。
楽曲は、<どこでなくした ぼくのかぎ>のフレーズが少しずつ形を変えながらAメロ全体を構築し、サビでは「何処で無くした?大切だったのに」とわずかに問いかけ方を変えていく。
ストーリーの風呂敷を広げすぎないリフレインの多い歌詞は、<覚えてるのは キラキラ 埃だらけで>と歌われているように、主人公の記憶が欠けていることを強調しているようでもあると同時に、リスナーに対して決して多くない歌詞情報から主人公の状況を深堀りすることを促しているようで、没入への道筋にもなっているように思う。
そんなリフレインの効果があるからこそ、楽曲終盤で「そうだ ここに刺さって 抜けやしないんだ」と答えが見つかる場面では強い解決感があり、すっきりとした後味が残る。
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楽曲のボーカルを務めているのはAI歌唱ソフト、VoiSonaの「ルウル/LeuR」。
彼女の爽やかで可憐な歌声が、シンプルな楽曲に切なくも爽快な風を吹かせている。
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