少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回取り上げるのは、2023年6月にYouTubeに投稿された“コケまみれの水槽にエビ200匹を投入してみる検証動画”です。なおこちらは、記事執筆時点で20万回以上再生されています。
投稿したのは、YouTubeチャンネル「アクアリウム大学【アクアレンタリウム公式】」を運営する「アクアレンタリウム」代表の木下裕人さん。過去には、水槽を掃除するヒメタニシの有用性についての解説動画が話題となりました。今回登場するのは、体長3〜5センチほどの「ヤマトヌマエビ」。彼らは“最強の掃除屋”とも呼ばれており、水槽をピカピカにしてくれるそうです。
そこで木下さんが用意したのは、120センチの汚れた水槽と200匹のヤマトヌマエビ。水槽の内部はもちろん、流木や水草の表面まで至るところにコケが生え、藻が踊っています。このようないわゆる“崩壊水槽”にエビを入れてコケや藻を食べてもらったら、どこまでキレイになるのかを検証しました。
始める前に、2つのポイントがあります。1つは「水槽の照明はオフ」にすること。これは藻類の成長をなるべく抑制してエビの効果を最大限発揮するためです。もう1つは「24時間エアレーション」すること。これは、エビとバクテリアを活性化させるためです。以上2点に注意してエビ200匹水槽に入れました。なお水合わせはすでに終わっているとのこと。
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水槽に放たれたエビたちは一心不乱にコケや藻を食べ始めました。おなかが空いていたのか、すごい食欲ですね。この状態で丸一日経過すると……? 水槽は見違えるほどキレイになっていました!
特に顕著だったのは砂で、付着していたコケはほとんどなくなり新品同様に。流木などに付いていたコケもほぼないと言ってもいいほどの状態です。あとは水槽の表面にふわふわしているコケだけですね。
次の朝、エビを入れてから48時間が経過した水槽を見てみると……。もう完璧に近いくらい藻類やコケが消えています。水草や流木に付着したコケなどは目視で確認できず、驚くことに流木に出来ていた白いカビまで全てなくなっていたのです。
なお木下さんは、藻類を食べる小型のナマズ「オトシンクルス」30匹を投入して、同様の環境下で放置しておくと、同じようにコケや藻がなくなるとも話しています。なるほど、こちらも興味深いですね!
この後、エビたちには取れないようなコケをスポンジで掃除して、水草を足し、20リットルの水換えをしてメンテナンスは終了。崩壊していた水槽はピッカピカによみがえりました。
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動画の最後には面白かった点を紹介。それは、エビにはどうやらコケを食べる順番があるということです。最初は砂の上にべっとり広がったコケから。食べ終わると流木や水草のコケ、最後に水槽表面に付いているコケと、段階を踏んでいたのです。コケを取る力のすごさの再確認とともに貴重な情報も得ることが出来ました。
コメント欄には「エビたちが気持ちよさそうに縦横無尽に動いているのがすごい」「面白い実験ですね」「ヤマトさんの実力は言うまでもないですよね、ホントにすごいです!」「想像をはるかに超えるコケ取り能力結果にお口あんぐり、早速ヤマトヌマエビ増やそう」「大量のヤマトヌマエビは圧巻ですね」など声が寄せられています。
木下さんはYouTubeの他、X(@aquarentarium)やInstagram(@hiroto_no_suiso)でもアクアリウムの魅力を発信中。「アクアレンタリウム」では水槽のレンタル、リースを行っている他、通販サイト「水槽素材」では流木などを販売しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「アクアリウム大学【アクアレンタリウム公式】」
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