Honda HRCがワン・ツー独占。EWCフル参戦組はYARTヤマハを筆頭に夜間走行で速さ見せる/鈴鹿8耐テスト 1日目

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2025年06月18日 22:30  AUTOSPORT web

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イケル・レクオーナ(Honda HRC)/2025鈴鹿8耐テスト
 6月18日、三重県・鈴鹿サーキットにて8月3日に開催される『2025 FIM 世界耐久選手権”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会』の事前テストとなる『鈴鹿サーキット主催テスト』が行われた。初日はHonda HRC(高橋巧/イケル・レクオーナ)が総合トップで終えている。

 6月12〜13日に鈴鹿サーキットで行われたテストを経て、同地では6月18〜19日の鈴鹿サーキット主催の鈴鹿8耐テストを迎えた。前回はEWCフル参戦組の参加が少なかったものの、今回は国内勢に加えて多くのチームが参加。ただ、参戦が決定しているMotoGPライダーやF.C.C. TSR Honda Franceなど姿が見えないライダーやチームもいた。

 初日は朝から好天に恵まれ気温は30度以上にまで上昇し、鈴鹿8耐本戦さながらの気候となった。1日を通してAグループとBグループのふたつに分かれ、それぞれ45分の走行が2回、75分の走行が1回、そして70分間のナイトセッションが両グループ混合で行われた。各セッション赤旗を挟む展開となったが、無事に1日目の走行を終えている。

 チームの多くが2台同時に出走してランデブー走行を行う様子も多く見られ、75分間の走行枠ではロングランを積極的に実施していた。デイタイムセッションの総合トップはHonda HRC(高橋巧/イケル・レクオーナ)が入り、ワン・ツーを独占。前回のテストはMotoGPライダーのヨハン・ザルコが来ていたが、週末に開催される第9戦イギリスGPが控えているため欠席となり、今回はWorldSBKライダーのイケル・レクオーナがエントリーしていた。

 総合3番手にはEWCフル参戦組のBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM(マーカス・レイターバーグ/マイケル・ファンデル・マーク/スティーブン・オダンデール)が入った。エントリー上は第2ライダーがシルバン・ギュントーリになっているが、急きょファンデル・マークに声がかかり、今回はテストに参加していた。

 4番手にはYAMAHA RACING TEAM(中須賀克行/南本宗一郎)、5番手にはAstemo Pro Honda SI Racing(野左根航太/荒川晃大)と日本勢が続いた。トップ10圏内には7番手にAutoRace Ube Racing Team(浦本修充/ロリス・バズ)、10番手にTeam SUZUKI CN CHALLENGE(エティエンヌ・マッソン/津田拓也)が名を連ねた。

 EWCフル参戦組で見ると、YART YAMAHA(マービン・フリッツ/カレル・ハニカ/ジェイソン・オハローラン)が6番手、9番手にはヨシムラSERT Motul(グレッグ・ブラッグ/ダン・リン・フット/渥美心)がトップ10入りを果たしている。

 SSTクラストップはNCXX RACING with RIDERS CLUB(井手翔太/豊島怜/岡部怜)、2番手はTeam Etoile(大久保光/渡辺一樹/伊藤元治)、3番手はKaedear-RAC41-Honda(石塚健/ケビン・マンフレディ/クリス・リーシュ)という結果となった。

 今回は鈴鹿8耐直前のテストを除くと、最後のテストとなり大事な走行の場となった。各チームはタイム出しというよりも本戦に向けたセッティングや、ロングラン、ライダーの合わせ込みをしていたのが印象的だった。

 そしてこの日最後となるナイトセッションは、59台が参加。夜の走行経験も豊富なフル参戦組が速さを見せ、YART YAMAHAがワン・ツーを独占する結果となった。そして3番手にはなんとEXPクラスに参戦するTeam SUZUKI CN CHALLENGEが続き、マッソンと津田が昨年に続いて好走を披露した。

 4番手にはヨシムラSERT Motul、5番手にはHonda HRCと、デイセッションとナイトセッションでは少々ラインアップが異なる結果に。

 SSTクラスはトップは総合19番手のTONE RT SYNCEDGE4413 BMW(星野知也/吉田 愛乃助/ゼック・ゼカライヤ)が首位に。まだライダーラインアップが未定となっているが、優勝経験もあるため今季においても活躍が期待できそうだ。

 翌19日もAグループとBグループのふたつに分かれ、それぞれ80分間の走行と90分間の走行枠が設けられており、初日とは異なりBグループから走行を開始することとなる。また、初日とはセッション数が少ないものの、走行時間としては長めに設定されており、好天も予想されているため各チーム再びロングランが期待されそうだ。

[オートスポーツweb 2025年06月18日]

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