ザルツブルクがパチューカを撃破 [写真]=Getty Images FIFAクラブワールドカップ2025・グループHの第1節が18日に行われ、パチューカ(メキシコ)とザルツブルク(オーストリア)が対戦した。
今季の国内リーグを2位で終え、オーストリアの覇権奪回に失敗したザルツブルク。不本意な形でシーズンを締め括った同クラブが、新フォーマットとなったクラブワールドカップの初陣に臨む。メキシコの強豪であるパチューカの撃破に向け、今月9日にセレッソ大阪から加入したばかりの北野颯太がさっそくベンチ入り。一方、大会直前のトレーニングで負傷した川村拓夢はメンバー外となった。
42分にザルツブルクが均衡を破る。敵陣右サイドでこぼれ球を拾ったがドルゲレス・ネネがドリブルで運び、時間を作りながらボックス手前のヴァレンティン・ズルツバッハーにパス。左脇のオスカル・グローフへと短く繋ぐと、華麗な切り返しでマーカーを翻弄する。右足に持ち替えてコントロールショットを放ち、鮮やかな一撃がサイドネットに一直線。ザルツブルクが先制に成功した。
そんななか、次第にスタジアム上空の雲行きが怪しくなる。後半開始から約10分後にゲームは一時中断となり、直後には大雨に加えて雷が鳴り響く状態に。その後、1時間40分にも及ぶ中断を経て試合は再開されることになった。すると、再開からわずか1分後にパチューカがペナルティエリア右角でフリーキックを獲得。キッカーを務めたブライアン・ゴンサレスが左足で直接ゴールを狙うと、鋭いボールがニアを射抜いて同点弾を挙げた。
それでも76分、ザルツブルクが敵陣右サイドで華麗なポゼッションを披露。ライン際でボールを持ったネネが中央のマッズ・ビストルップに預けると、スピードに乗ったドリブルでハーフレーンを持ち運ぶ。ポケットに入り込んでクロスを入れ、ゴール前で待つカリム・オニシウォがヘディング。打点高く合わせてネットを揺らし、ザルツブルクが勝ち越した。
結局、そのまま試合は2−1で終了。ザルツブルクがパチューカを撃破した。なお、北野に最後まで出番は訪れなかった。次節は22日に行われ、パチューカはレアル・マドリード(スペイン)と対戦。ザルツブルクはアル・ヒラル(サウジアラビア)と対戦する。
【スコア】
パチューカ 1−2 ザルツブルク
【得点者】
0−1 42分 オスカル・グローフ(ザルツブルク)
1−1 56分 ブライアン・ゴンサレス(パチューカ)
1−2 76分 カリム・オニシウォ(ザルツブルク)