初合流のHonda HRCレクオーナが2番手に0.6秒差の好発進。BMW勢も強さ誇示しトップ3入り/鈴鹿8耐テスト 2日目

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2025年06月19日 19:50  AUTOSPORT web

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イケル・レクオーナ(Honda HRC)/2025鈴鹿8耐テスト
 6月19日、三重県・鈴鹿サーキットにて8月3日に開催される『2025 FIM 世界耐久選手権”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会』の事前テストとなる『鈴鹿サーキット主催テスト』が行われた。初日に引き続きHonda HRC(高橋巧/イケル・レクオーナ)が総合トップタイムで終えている。

 2週連続で開催されている鈴鹿8耐に向けたテストだが、今回のテストはEWCフル参戦組が多数参加しており、本番さながらの台数が走行を行っていた。初日は92台がエントリーし、87台が走行するなかHonda HRC(高橋巧/イケル・レクオーナ)が2分06秒022で総合トップタイムをマークし、ワン・ツーを独占した。

 初日は4つのセッションのうちナイトセッションも実施され、EWCフル参戦組のYART YAMAHA(マービン・フリッツ/カレル・ハニカ/ジェイソン・オハローラン)が夜間走行の豊富な経験を活かしてトップで終えた。

 そんな初日のテストから一夜明け、2日目も絶好の好天に恵まれた。やや風は吹くものの1日目と同様に気温は30度以上まで上昇し鈴鹿8耐本番さながらの気候となった。この日は午前に80分間、午後に90分間と2つのセッションが行われ、A・Bグループそれぞれ分かれて走行が行われた。

 1日目と比較するとセッション数こそ少ないものの、長い走行時間が設けられているため、多くのチームがランデブー走行やロングランを積極的に実施。2日目は海外勢が多いBグループの走行から始まり、午前のセッションでは唯一の2分05秒台をマークしたAutoRace Ube Racing Team(浦本修充/ロリス・バズ)がトップタイムで終えている。

 初日総合トップのHonda HRCは2番手に続き、トップから0.387秒差の2分06秒372をマーク。3番手はヨシムラSERT Motul(グレッグ・ブラッグ/ダン・リンフット/渥美心)が入り、BMW、ホンダ、スズキのトップ3となった。

 午後のセッションでは序盤は引き続きロングランやセットアップに専念しているチームが多く見受けられたが、終了間際にはタイム出しが行われた。終盤までヨシムラSERT Motulが首位につけていたが、BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM(マーカス・レイターバーグ/マイケル・ファンデル・マーク/スティーブン・オダンデール)が2分06秒080でトップタイムを塗り替え。

 そのまま終了を迎えるかとも思われたが、イケル・レクオーナ(Honda HRC)が全体ベストで周回をし、2分05秒395と好タイムを叩き出す。このタイムが2日間の最速タイムとなり、今回からの合流となったレクオーナが抜群の適応を見せて総合トップで終えた。また、このタイムは午前の走行でAutoRace Ube Racing Teamがマークした2分05秒985に0.590秒もの差をつけた。

 総合2番手のAutoRace Ube Racing Teamは時折マシントラブルからかコースサイドにマシンを止める様子も見られたが、テストから上位につけているため、優勝候補となってきそうだ。総合3番手はBMWモトラッド、総合4・5番手にはヨシムラSERT Motulが続き、EWCフル参戦組が続いた。初日よりタイムも短縮しており、海外ライダーたちも適応が順調に進んでいる様子。

 2度のテストを無事に終え、残すところは鈴鹿8耐直前に行われる走行と本戦だ。いよいよ開催まで45日と、目前にまで迫ってきている。今回のテストを経て各チームとライダーたちは本戦に向けてさらなる合わせ込みとセッティングを進めることになるが、今季はどのようなバトルが繰り広げられるか楽しみだ。

[オートスポーツweb 2025年06月19日]

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