
カシオ計算機が展開するスタンダードコレクション(通称・チープカシオ)といえば、実用本位な腕時計の代表格です。機能性と破格のコスパが魅力のチープカシオですが、デザインに関しては簡素。おしゃれな腕時計を手に入れたい場合は、海外ブランドのデザインウォッチなどを選択する人も少なくないでしょう。
そんなチープカシオですが、デザインウォッチも顔負けな外観の良さを備えたモデルも存在します。今回は2記事にわたり、高いデザイン性を備えた“大人顔”なチープカシオを実機レビュー。その見どころを紹介します。
●定番モデルとは一味違う
まず、今回レビューする2モデルの概要をチェックしましょう。この記事でレビューする「MQ-27-7BJH」は、チープカシオの中でも最もベーシックな樹脂外装モデルです。実売価格で1000円台(!)という驚愕のコスパを誇ります。
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シリーズの最量販モデル(上写真左)はラウンドケース仕様ですが、本機は長方形形状のケースを採用している点がポイントです。カレンダーも備えないシンプルな仕様ですが、日常生活用防水には対応。ミニマルな外観と機能を楽しめる1本となっています。ケースサイズは約37(縦)×27(横)mmです。
後編記事でレビューする「MTP-V006L-1B2」は、デイデイト表示(曜日付きのカレンダー表示)に対応した逆輸入モデルです。視認性とデザイン性とを兼ね備えた、アラビア数字のインデックス(時指標)が目を引く本機。時分秒の指標とカレンダーとがバランス良く配置された、文字板デザインのバランスの良さが光る1本です。ケース径は約38mm、ケースは真ちゅう製です。
以下では、前者の「MQ-27-7BJH」を実機レビューしていきます。
●シンプルな外観と、装着感の良さ
それでは、早速「MQ-27-7BJH」の外観をチェックしましょう。本機のケースとバンド、風防(文字板前面のガラス体)の素材は、全て樹脂。装飾的要素を極力廃した、ミニマルな佇まいです。ケースの形状は、いわゆる「レクタンギュラー型(長方形)」となっています。
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同様な形状のケースを採用した腕時計は多いですが、ほとんどのモデルは角部に大きな丸みが取られていたり、部分的に曲線的要素を取り入れられたりしています。本機の形状は「純粋な長方形」に近く、無垢な造形の魅力を楽しめる点がポイントです。ラグ部(バンドとの接続部)の上面にはわずかに傾斜が取られ、バンドに向かって滑らかな形状を描いています。ミニマルさの中に、細部への“こだわり”が感じられる外観です。
アラビア数字のインデックスは大きさこそ控えめですが、判読性は良好です。なお、本機はシンプルな白文字板仕様ですが、逆輸入モデルで文字板の仕様違いの製品が存在します。
本機は、ケース幅が約27mm。メンズウォッチとしてはやや控えめなサイズ感で、ユニセックス感覚で着用できます。実際に着用すると、取り回し性は良好。重量はわずか19g(!)で、着用しているのを忘れてしまいそうな軽快さです。
●休日ウェアにも、ジャケットスタイルにも!
本機とウェアとの組み合わせもチェックしてみましょう。まず取り上げるのは、チャコールグレイのポロシャツとデニムを基調とした装い。シンプルなアイテムと合わせることで、本機のミニマルさを活かした装いになるでしょう。
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直線的でシャープな印象の本機を、ジャケットスタイルに合わせるのも一興です。ネイビーのナイロンジャケットとTシャツを合わせた、ややくだけたジャケットコーデにもマッチしてくれます。本機のようなカジュアルさと適度な品格、そしてコスパを兼ね備えた腕時計を「シャレ」として取り入れれば、ビジネスコーデの幅も広がることでしょう。
●大人に必要なのは「心の余裕」です……!
この記事では、チープカシオの樹脂製モデル「MQ-27-7BJH」の見どころと、おすすめの着こなしを紹介しました。チープカシオらしい、シンプルなモノの良さを味わえる1本。シリーズを通しての特徴でもある、コスパの良さも魅力的でした。
特にミドル世代以上の人には、「“大人”にふさわしい品格&価格帯のモノを身に着けないと……!」と考える人も少なくないかもしれません。しかし、「何を身に着けているか」といった目に見えること以上に、大切なのは「心の余裕」です。時には普段の価値観を離れて本機のような製品を取り入れてみることで、新たな発見が得られるかもしれません!
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