

Niccolò Pasqualetti 2026年春夏メンズコレクション
Image by: Vanni Bassetti
イタリア発の「ニコロ・パスカレッティ(Niccolò Pasqualetti)」が、初のメンズコレクションをショー形式で発表した。
ニコロ・パスカレッティは、1993年生まれ、イタリア出身のファッションデザイナー。ヴェネツィアのIUAV大学で学び、その後ベルギー、ニューヨークの「ザ・ロウ(THE ROW)」で経験を積んだのち、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズでウィメンズウェアの修士課程を修了した。その後パリの「ロエベ(LOEWE)」に在籍し、2021年に自身の名を冠したブランドを立ち上げた。イタリアの伝統的な仕立て技術を再解釈し、自然の中にある幾何学的な造形を取り入れながら、男性らしさ、女性らしさをあわせ持つアンビバレントなデザインが評価され、2024年には、「LVMH Young Fashion Designers Prize(LVMHプライズ)」のファイナリストに選出。現在はパリと故郷トスカーナを拠点に活動し、パリファッションウィークで継続的にショーを開催している。
6月17日から20日までの期間行われているメンズ見本市「第108回ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)」で、ゲストデザイナーに選出されたニコロ・パスカレッティは、イタリアにあるフィレンツェ市立劇場の屋外でショーを開催。2026年春夏メンズコレクションは「懐古に浸らず過去をレイヤーし未来へ意味を築く」という宣言のもと、軍服、クラシックワーク、スポーツウエア、テーラリングという相反する要素を織り交ぜた。ドレープとギャザーで柔らかく落としたケープや、脛部分でスリットが開き動きに合わせて揺れるトラウザーズ、スカートのように広がるショーツ、プリーツスカートをジップで装着できるパンツなどを披露したほか、肩からずれ落ち、胴はねじられ、腰にかけて垂れ下がるデザインで既視感のないフォルムを追求。また、モジュラー式ジュエリーでルック全体にアクセントを加えた。
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