
夫婦の関係は一見円満に見えても、実際には複雑な感情や秘密が隠されていることがあります。漫画家の横山了一さんがX(旧Twitter)に投稿した『3人のうちの誰かが浮気をしている話』は、そんな夫婦の秘密を描いた漫画です。
同級生の3人の男性が集まり、それぞれの妻について話をしているところからストーリーが始まります。リュウジとユタカがそれぞれ妻へのプレゼントについて話す中、ゴンゾウは「釣った魚に餌はやらねぇよ!」とまるで結婚した後は大事にしていないような発言をするのでした。
このゴンゾウの発言にリュウジとユタカは非難しますが、それを聞いたゴンゾウは「オメーらだって本当は好き勝手に生きてぇんじゃねぇのか…?」とさらに2人を揺さぶる発言をして去っていきます。リュウジとユタカはゴンゾウを心配しつつも、その日はそれぞれ帰宅することに。
帰宅するとリュウジは妻にスイーツのお土産を渡し、ユタカは夕食を作ってくれていた妻に感謝の言葉を口にします。一方、ゴンゾウは「オラッ帰ってきたぞ…今日は容赦しねぇからな!?」と激しい口調で妻の元へ行きます。
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一見、ゴンゾウは荒々しく妻に暴力を振るうような人のように描かれていますが、実は容赦しないのは食事の量の話。実は大食いな妻のために満漢全席を自宅で作るほど、妻を愛しているのでした。
しかしその後、リュウジは同僚とのフットサルに、ユタカは友人のライブにとそれぞれが出掛ける日、ゴンゾウは女性と密会します。ゴンゾウを外で出迎え、親しげに腕に抱きつく女性・サヤとともにゴンゾウは彼女の家に入っていっていきます。
ただ、これも一見浮気を想起させる描写ですが、実はサヤは両親を早くに失くした従妹だったのです。そしてゴンゾウは、彼女が喜ぶと思って集めたキャラクターグッズを渡しただけでした。
その後、サヤとの世間話の中でリュウジとユタカの話題になった時、ゴンゾウは急に「アイツらの中に好き勝手をはき違えてるヤツがいる」「ダチだから…わかるんだ」「今からそいつを殴りに行こうか…!」とまるでCHAGE and ASKAの名曲のようなセリフをつぶやきます。
続きが気になる同作は28.7万以上の閲覧数となり、X上で注目を集めます。そこで同作について、作者の横山了一さんに話を聞きました。
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きっかけは上下分割された絵本
ーこのシリーズはどのような経緯で生まれたのでしょうか?
子どもが小さいころに、絵本で上下に分割されてそれぞれ話が進んでいくような作品を見たことがあって、それにヒントを得たような記憶があります。
ー絵本のように上下分割なら2人になりそうですが、3人にした理由などありますか?
1人明らかに怪しいキャラがいて、読者がむしろこいつはないだろうと思ってしまうので3人になった感じです。
ー浮気をテーマで描こうと思ったきっかけがあれば教えて下さい。
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3年くらい前に描いたものなのでいまいち覚えていないのですが、インスタで受けたらいいなとなんとなく思っていたような気がします。特に受けがよくなかったんですがね(笑)
ー作品作りで注意していることはありますか?
基本的に後味が悪くならないよう、ポジティブな感情で終われるように心がけています。
たまにはそれを覆してみたいですね。
ー最後に読者への一言をお願いします。
『3人のうちの誰かが浮気をしている話』の続きはKindle書籍で無料公開中です。ぜひこちらも読んでください!
(海川 まこと/漫画収集家)
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