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「ギャルは日本を救えるのではないか、それをもっともっと自分の力で発信していきたいと思ったんです。私一人が動き出し、これから日本を担う子供たちが変わってくれれば、日本は変わるのではないかと」
6月上旬、自身の活動21周年パーティでこう語ったのは、かつてギャル系雑誌『egg』の専属モデルとして絶大な人気を集めたモデル・Rumi(38)。“伝説のギャルモデル”として「ルミリンゴ」の愛称で親しまれた彼女は、渋谷を中心に平成のギャル文化を牽引した人物として知られている。
そんな彼女が再び注目を集めたのは昨年のこと。NHK連続テレビ小説『おむすび』で、Rumiがパラパラや言葉遣いなどの“ギャル文化”の監修を行ったのだ。
主人公を演じる橋本環奈(26)やその他の演者に直接パラパラ指導を行ったほか、Rumiのギャル描写に関するアドバイスが、直接脚本に反映されたこともあったという。
今年で活動開始から21年目を迎えるRumi。冒頭のパーティで彼女が発表したのは、なんと“社長就任”だった。
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この日、Rumiは重大発表として芸能プロダクション「Lumecanrriey」の設立を発表。また、同時に小学生から中学生で構成された10名のギャルグループ「Gallllllly」(ギャリー)のデビューお披露目会も行われた。
Rumiは同パーティで、このように語った。
「私は平成の頃から長いあいだ、渋谷のギャルをやっていました。それは私なりの自己表現だったのですが、当時からギャルは白い目で見られることが多く、不良扱いされ、時には“ゴミのような目”で見られることもありました。
そんな偏見に苛まれてきた私ですが、やっと私は気づいたんです。ギャルは、そんな人からの評価を気にするよりも、自分らしさを大切にして“自己肯定感を高める生き方”のことなんだって。
また、昨年は朝ドラの『おむすび』でギャルの素晴らしさや、どんなピンチも主役の橋本環奈さん演じるムスビン(米田結)が、ギャルマインドでポジティブに明るく解決をしていく姿、ギャルの志の強さで乗り切るストーリーに、ますます『ギャルはかっこいいなぁ!最高だなぁ!自信持って行ける!!』と感じました。『ギャルって今の日本に必要な気がする!こんなにも日本を救えるんだ』と。
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‘23年、日本の自殺率が過去ワースト1位を出したことを皆さん知っていますか? そんな悲しいことがあっていいと思いますか? 今の日本は自己肯定感が低すぎます。自分を愛せない人が多すぎるんです」
■“ギャルマインド”で農業支援活動
では子どもたちの芸能事務所のほかに、具体的にどんなことを行っていくのだろうか。Rumiが続ける。
「子供たちを対象にした人材育成スクールを立ち上げて、ボランティア活動を行っていく予定です。
例えば、現在、千葉県成田市で子供たちと一緒に農業支援活動を始めています。子供たちにフードロスの問題を認知させるために、古民家を経営されている方のご協力のもとで今春から野菜を栽培しているのです。
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夏には“夏休みの収穫祭”として、どなたでも参加できるイベント予定しています。ほかにもSDGsの浸透のために、要らなくなったデニムをリメイクしてきんちゃく袋を作る授業を行ったりしています。
ギャルになる子って、普通の子よりもメイクやファッションに掛ける費用が多い。だからこそ、こうした活動や教室をとおして、現代が抱える問題を身近なところから学べる場を作っているのです」
この活動に賛同した企業とのコラボ商品の開発も決まっているというRumi。この“ギャル事業”に掛ける熱意は並々ならぬものがあるようだ。
「株式会社『Lumecanrriey』は、“ギャル”という日本の産んだカルチャーを再定義し、自分を愛し、自己肯定感の高いポジティブな社会的価値へと昇華させることを目指しています。
ギャルとは、“自分自身に自信を持つ生き方”のことなのです。これを、子供たちを通して伝えていければ、僅かでも日本を変えることが出来るんじゃないかと本気で思っています。
今の日本は、社会問題も含めて暗い話ばかりでみんなが自信を無くしている。そんななか、私のギャルマインドで日本に少しでも光を与えることが出来ればと願っています」
“ギャル社長”の挑戦は始まったばかりだ。
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