
「母に会った時に『スマホもうダメ新しいの欲しい』と言うから、そこまで使えないスマホじゃないんだけどなーと思いながら母のスマホを見たら、地獄みたいだった」
という赤ネコさん(@Redips00)のポストが話題になっています。「『有害アプリ』だらけ、消そうとしても広告に邪魔されて消せない」と使いづらい画面に…でも勝手に母がダウンロードしてしまう状態だったそう。
現代は、スマホがないと生活が不便になるといっても過言ではない社会になりました。しかし、高齢者の方々の多くは、時代の流れについていけなかったり、最新機器の操作に慣れなかったり、また身近に相談できる家族や知人がいなかったりして、しばしばスマホにまつわるトラブルを起こしやすいといいます。
有害なアプリを自分で入れてしまう
高齢者の方がスマホ操作に困ってしまう要因に、「有害なアプリを気づかぬうちにインストールしてしまう」ということが挙げられます。
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スマホを操作していたら、突然画面に広告が表示されたり、警告が出たりした経験は、皆さんにもあるでしょう。ユーザーの方は、それが必要な情報かどうかを判断し、不必要であれば無視したり、回避したりする必要があります。
しかし、操作に慣れていない高齢者の方は、そのような広告・警告を鵜呑みにしてしまったり、回避の方法が分からずやみくもに操作したりして、有害なアプリを知らないうちにインストールしてしまうケースも多いのかもしれません。
高齢者でもスマホを安全に使えるようにするためには…?
知らないうちに不具合を起こすような使い方をしてしまいがちな高齢者。
スマホを安心安全に使えるようにするためには、一体どうすれば良いのでしょうか?
赤ネコさんのポストやリプ欄のコメントを参考に、対策について考えてみました。
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【身近に相談できる家族や知人・携帯ショップを見つけておく】
身近に家族がいたり、近所にスマホなどの電子機器に詳しい知人がいたりすると、何か不具合があった時にすぐに聞けて便利かもしれません。
また、そのような人が身近にいない場合、地域に相談しやすい携帯ショップを見つけておくというのも有効でしょう。
このように、人の力を借りることも、困りごとの解消には役立つ手段といえそうです。
【高齢者向けスマホよりも、周囲の人が使っている機種を選んだ方が無難…?】
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最近では、高齢者・シニア向けに、シンプルで使いやすい仕様になったスマホも販売されています。
しかし、実際に昔、携帯ショップに勤めていた経験がある赤ネコさんは、そのような機種が本当に便利であるとは限らないと考えているようです。それは、操作が独特であり、他の通常機種に慣れている人が操作方法を教えることは難しい、という理由でした。
実際に、リプ欄にも、「高齢の家族に使い方を聞かれても、お年寄りスマホの使い方が咄嗟に分からない」というようなコメントが散見されます。
スマホはそれぞれの機種によって、画面や操作方法が微妙に異なります。その意味では、身近な人がよく使っているモデルを選ぶことも、操作のやり方を教えてもらうためには良いかもしれませんね。
【管理ツールや広告ブロックアプリを利用する】
「GoogleのFamily Linkを使うとインストールを常に許可制に出来ますよ!」
「広告ブロックアプリ入れると幾らか良くなりそうです」
リプ欄には、このようなコメントもありました。
“Family Link”のような保護者向け管理ツールを使うと、当該者のスマホのアプリの利用時間を制限したり不要なアプリをブロックしたりすることができます。
また、画面に表示される広告をブロックしてくれるアプリもあります。
家族が近くにいない場合であっても、このような管理ツールや広告ブロックアプリを利用することで、スマホに不具合が起こるリスクは減らすことができます。
【不要なアプリをインストールできないようにする】
また、このようなアドバイスをされる方もいました。
「Playストアを『無効』にすればそもそもアプリをいれられなくなるので、ご家族が近くにお住まいで定期的に様子を見れるならこの方法が一番おすすめです」
「Androidならセーフモードにして」
スマートフォン「Android」は、Google Playストアなどの関連ショップで必要なアプリをインストールすることで、使える機能を増やすことができます。
しかし、その反面、不必要だったり有害だったりするアプリを間違えてインストールしてしまう可能性も。
ですが、Google Playストアを必要な時だけ有効化し、あとは無効にすることで、そのリスクを抑えることができます。
また、“セーフモード”とは、Android端末を初期状態で起動させるモードです。不要なアプリが立ち上がるのを防いだり、必要なアプリを見極めたりするのに役立ちます。
【iPhoneの方が安全…?】
日本国内では、スマホは“Android”とApple社が開発する“iPhone”の2種類が主に普及しています。
「iPhoneの方が高齢者には良いかもしれませんね」
「多少高くてもトラブルが少ないのでiPhoneを持たせた方がいいのよね…」
リプ欄には、高齢者などスマホにあまり詳しくない方には、iPhoneの方が良いというコメントもありました。
操作がシンプルで分かりやすく、高齢者が使いやすくなるよう設定を変えられたり、セキュリティ面も優れていたり、利用者が多く分からないことを聞きやすかったりすることなどが、そのメリットとして挙げられるといいます。
しかし、スマホにはそれぞれの機種によって操作性が異なり、使い勝手の良し悪しはユーザーの好みによっても変わります。実際に当人が使ってみて判断することも大切でしょう。
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周囲のサポート、本体の機能・ツールなどを駆使して、高齢者でも快適にスマホが使えるよう、環境を整えることが大切ですね。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))