韓国Samsung Semiconductorは6月23日、新たなフラッグシップモバイルSoC「Exynos 2500」を発表した。オンデバイスAIアクセスを提供し、AI体験の向上を目指すとしている。Samsung初の最先端3nm Gate All Around(GAA)プロセス技術で製造された。
NPU(Neural Processing Unit)は、最大59兆回/秒(TOPS)の演算能力を持つ。これは先代の「Exynos 2400」と比較して39%の性能向上に相当する。2つの12K MACクラスタを搭載し、合計24K MACの能力を実現(先代は17K MAC)。
最新のArm Cortex-X925を含む10コアCPUを搭載しており、重いアプリの処理にも対応しやすくなった。大コアの性能は先代と比較して15%向上し、複数アプリの同時実行も快適に行えるという。
グラフィックス面では、米AMDとの協力でカスタマイズした第4世代Xclipse 950GPUが搭載されており、レンダリング速度が向上し、ハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシング機能が改善されることで、よりスムーズで没入感のあるゲーム体験を提供するとしている。
|
|
また、AIベースの画像処理機能を備え、最大320MPの超高解像度カメラに対応する。8Kビデオの録画(60fps)と再生(30fps)も可能だ。
通信機能は、Sub6帯のFR1で最大9.6Gbps、ミリ波を含むFR2で最大12.1Gbpsの下り速度を実現する。また、既存のモデムより20%以上伝送効率が向上した1024-QAMもサポート。さらに、セルラー圏外でも衛星を使って接続を可能にする非地上系ネットワーク(NTN)機能を内蔵する。
Samsung Electronicsは24日、オンラインの発表イベント「Galaxy Unpacked」を7月9日午後11時(日本時間)に開催すると発表した。このイベントで発表する新モバイル端末に、この新プロセッサが搭載されるのかもしれない。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。