
中学生になると、友だち関係が目まぐるしく変わることがあります。ママスタコミュニティでこんな悩みを見つけました。
『中学生の娘がいます。去年仲がよかった子と同じクラスになって安心していたけれど、その子が他の子と仲よくなって離れていったようです。うちの子に問題があるのでしょうか?』この投稿に対し、ママたちからさまざまなアドバイスが寄せられました。子どもの友だち関係にどう向き合えばいいのか、ママたちの本音を探ってみましょう。
友だち関係の変化は中学生にとって「よくあること」
多くのママが「友だちが離れていくのは中学生あるある」だと教えてくれました。子どもの人間関係は、所属する部活によって、また興味の変化などで自然と変わるものだという意見が少なくありません。
『問題ないよ。子どもは子どもたち同士で、なんとかやっていくもの』
『離れていく人もいれば、近づいてくる人もいる。流れに任せて』
『うちも中学で違う部活に入ったら自然と離れたみたい。これから年数を重ねて再び仲よくなるかもしれないけれど』
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友だち関係の変化はよくあることだとわかりつつも、繰り返されるパターンに少し不安を感じているようです。ママたちからは「気にしすぎ」「自分の中学時代はどうだった?」と、過度に心配せず見守ることをアドバイスする声もあがりました。
問題があるとすれば?子どものタイプや相性を考える
一方で、「何度も同じパターンが続くなら、その子の関わり方に何かあるかも」と指摘する意見もありました。子ども自身の性格や友だちとの相性が影響している可能性もあるのかもしれません。
『仲よしでも「いつも一緒が当然」タイプと、「そのときどきでいろいろな子と仲よく」タイプがいる。悩まなくても大丈夫』
『うちの子は幅広くいろいろな子と仲よくしたいタイプ。同じ部活で同じクラスの子がベッタリ依存してきて、登下校や修学旅行まで何でも一緒になりたがったことがある。うちの子が距離を置いたら「避けられた」と文句を言われ、グループLINEで悪口を広められて孤立した』こちらはまさに友だちとの相性がよくなかったケースです。友だちと「深く狭く」付き合いたいのか「浅く広く」仲良しでいたいのか。関わり方はそれぞれでしょう。すれ違いが起きるのは当然かもしれません。親としては子どもの気持ちを聞きつつ、深刻な問題がないか見極める力が必要かもしれません。
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いつかは離れる、成長の証としての友だちの変化
中学生の友だち関係は、クラスや入った部活によって自然と変化するもの、という意見も多くありました。近くにいる子と群れやすい傾向もあるようです。
『女子は近くの子で友だちグループを作りがち。部活が違うと疎遠のまま卒業することも』
『子どもは自分の活動範囲内で気が合う子と仲よくなるもの。園バスで同じバス停の子から始まって、成長とともに部活や趣味、人生観が近い子と親しくなる。友だちが変わるのは成長の証』友だち関係の変化は、子どもの世界が広がる過程での自然なこと、と捉えるママも多いようです。クラスが違っても趣味や価値観でつながって友だちが増えていくことは、精神的に成長している証拠かもしれません。
本人がどう思っているか、親はどこまで関わる?
子どもの友だち関係について、親がどこまで関与すべきなのかも話題になりました。投稿者さんのお子さんはもう中学生。見守る姿勢を勧めるコメントもありました。
『もう中学生なのだから、ママが入らなくてもよくない? 大事なのは本人がどう思っているかだよ』子どもの友だち関係に親が過度に介入すると、子ども自身の問題解決能力を奪う可能性もありますね。投稿者さんも、お子さん自身が「友だちが離れていく」と不安に感じているなら、その気持ちを聞いてあげればよいでしょう。けれど本人が気にしていないのであれば、よほど深刻な悩みやイジメがない限り、見守ってあげるのも大切なのではないでしょうか。子どもが自力で友だち関係を築いていくことを支えるのも親の務めでしょう。
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文・岡さきの 編集・すずらん イラスト・マメ美