


離婚から3年ほど経つと、ジンは元夫からスマホを買い与えられて直接連絡を取りあえる状況に。そして母親の私ではなく父親との生活を望むようになったのです。「こんな家、早く出ていきたい」それが、ジンが出した結論でした。


親が不仲だった影響なのか、元夫の接し方のせいなのか、私の子育てが間違っていたのか。それとも持って生まれた性質のせいなのか……。それは分かりません。ジンはもうこれ以上私と一緒にいることを望んでいませんでした。

素直で明るくて、元気いっぱいのジン。大好きで、愛していました。本当は手放したくなんかない。一緒にいたい、守ってあげたいって、そう思っていました。けれど、ジンは変わってしまった。私たちが変えてしまったのかもしれません。
8才の子どもなりにハッキリとした意思を持ち、私のことを「敵」とみなしているジン。自分の手で育てていきたいと願うことは、私のエゴなのかもしれない……。そう思って私はジンを手放す決意をしました。
|
|
それから私は元夫に連絡し、ジンの親権を渡す話をしました。元夫のそばには元義母もいたようで、2人で喜ぶ声が聞こえてきました。こうして私とジンの信頼関係は、元夫側に負けてしまったのでした。
【第4話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子