米不足で品薄が続いている。備蓄米がようやく市場に出回りはじめたが、販売すれば早朝から行列になるなど、手軽に手に入る状況とは言えない。
米価格も高止まりで、価格は下がってきたものの、5kg3,920円(6月第2週)と4,000円は切ったものの高値で推移している。
「お弁当の主食を麺に替える“麺弁当”の問い合わせが全国から殺到しています。
『家の米が底をつきそうだけどスーパーに行っても米の棚が空だった』『残っているのは高い米ばかりで手が出せない』という話ばかりで、お米を食べるのを控えるためにお弁当に麺を取り入れようとする人が増えています」
そう話すのはお弁当作り35年以上、料理家でお弁当コンサルタントの野上優佳子さん。
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もともと麺好きで、暑い日には冷たい麺をお弁当にするほど。
麺は食欲がないときでも、つるっと食べられて、調理もゆでるかレンチンだけでお手軽。何よりコスパがいい。
■お弁当箱に入れるときはしっかりと水気を切る
「いまご飯は茶碗1杯で55円程度の計算になるのですが、スーパーで見かけたいちばん安い麺で計算すると、スパゲティなら1人前22円、中華麺35円、うどん42円とコスパは抜群。
冷凍麺や乾麺なら長期保存もできて、使いたいときに使えるのもありがたいんです」(野上さん、以下同)
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ただ、麺は時間がたつとくっついて、ボソボソするのでは……。
「ポイントは、やさしく麺を洗って、しっかり冷水でしめること。表面のでんぷんが洗い流されてくっつきにくくなり、食感もよくなります。
きちんと水気を切って軽く油をなじませるか、多めのつゆやソースをかけて食べればおいしく食べられますよ」
汁気のある麺弁当は持っていくのが大変だと思いがちだが、つゆは冷たいまま運べるスープジャーに入れ、直前にかけて食べるスタイルだ。
そこで、野上さんおすすめの冷やし麺弁当を教えてもらった。
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「麺料理は簡単に作れるものの代名詞。それをお弁当にも生かします。
冷やし中華はたれ付きの麺を、ガスパチョは市販のトマトジュースを使えばさらに手軽。キンキンに冷やしておけば、暑い日も涼しく食べられます。
ざるうどんは、レンチンで作れます。残りもののおかずを詰めて、5分程度でできあがり。ぶっかけなので、濃いめのつゆをたっぷりかけて召し上がれ」
とても手軽だが、汁気の多い麺弁当はこの時期、食中毒が心配だ。
「麺を弁当箱に詰めるときには、しっかり水気を切ってほしい」と野上さんは声を大にする。
そこで、食中毒になりにくいポイントを教えてもらった。
ゆでた野菜なども、完全に冷めてから入れるのが鉄則。
弁当箱にも水分を残さないように。
「麺を弁当箱に詰めるとき、つい箸を持っていない素手で触りがちなので注意して。
生野菜は避け、ミニトマトやきゅうりなどはへたを取ってから流水で洗い、必ず湯通しし、キッチンペーパーで汚れと水気をしっかりとりましょう」
細菌が繁殖しにくい15度以下の温度帯を保つことも大切だ。
一般的に中型の保冷剤で冷たさを4〜6時間保て、保冷バッグを使えばさらに延びる。
「夏場は大きめの保冷剤を2倍使います。冷気は上から下に動くため、お弁当箱の上にも保冷剤を置き、保冷剤で挟むようにして保冷バッグに入れて持ち歩いて。
冷凍保存可の汁漏れしないプラスチック保存容器につゆを入れ、前日からつゆごと冷凍すれば、保冷剤代わりにもなり、食べるころに溶けて、ひんやり食べられます」
夏だからこそ楽しめる冷やし麺弁当。食中毒を防ぎながらおいしく食べよう!
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