
精子の質に影響を与える因子
6月24日、中国の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、高粘度精液は、精子の質および機能に影響を及ぼすと示した。
精液粘稠度と精子の質には関連性があり、過度の粘稠度(粘り気)は精子の質ならびに機能を損なわせる。粘稠度の高い精液中では精子の運動性は低下し、男性不妊リスクは増すという。
精液の過粘稠性と精子の質における関係性
研究チームは、55733の精液サンプルを用いてレトロスペクティブスタディ(後ろ向き研究)を行い、大規模集団における精液過粘稠の罹患率、精液の粘稠度と精子の質における関係性について検証した。
精液の質、精子DNA損傷率、精子の生殖機能、精液の成分などに基づき、精液の粘稠度が精液に対して与える影響を分析したところ、精液の粘稠度と精子の質に関連性が認められた。
精子の粘稠度が高くなるほど精子量、総精子数、前進運動率、生存率、正常形態率をはじめ、精子の質ならびに機能は低下する。粘稠度が高い精液中では精子の運動性は低下し、男性不妊リスクは増すという。
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(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)
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