<DeNA1−5阪神>◇6日◇横浜
2人が打って「長兄」が黙っているわけにいかない。阪神のドラ1クリーンアップで5番に座る大山悠輔内野手(30)も続いた。3回2死二塁。カウント2−2、ジャクソンの甘い直球を完璧にとらえた。左中間を破る適時二塁打。点差を再び3点に広げる効果的な一打となった。
「追い込まれていましたが、しっかりスイングすることができました。点を取られたすぐあとに取り返すことができてよかった」。森下、佐藤輝、大山のドラ1トリオがそろって打点を挙げた試合は20連勝だ。「勝つために1人1人に仕事がある。そういう意味ではよかった。チーム全員で勝ち取ることができたので、それはよかったと思います」と充実感に浸った。
守備でも4回に一、二塁間の打球を好捕。ベースカバーの伊藤将に正確に投げた。相手の上位打線を迎える踏ん張りどころ。内野手のたび重なる堅守で、伊藤将を波に乗らせた。
ビジターユニホームの上半身は、大量の汗で色が変わるほど。ナイターとはいえ屋外球場が続き、コンディション調整は難しい。暑くなる時期に合わせて、大山は強めのダッシュを試合前練習に取り入れ、体の切れを求めてきた。猛暑の中、簡単な行動ではない。
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左飛2本も力強くとらえた打球だった。7月の打率は5割2分4厘。最強クリーンアップが仕事をすれば怖いものなし。今季3度目の3試合連続の2桁安打と、一気に活気づいてきた。「1日空きますが、また火曜日から一丸となっていけるように頑張ります」。力強く言って横浜スタジアムをあとにした。【柏原誠】
▼阪神は森下、佐藤輝、大山のドラ1クリーンアップトリオが打点そろい踏み。3人が打点そろい踏みの試合は今季7度目で、23年9月8日広島戦から1分けをはさんで20連勝となった。
▼阪神森下が23年9月1日ヤクルト戦以来、プロ2度目の1試合2本塁打。初回の先制2ランは勝利打点(V打)となった。今季セ・リーグのV打ランキング上位は(1)森下14(2)大山、佐藤輝=各8。阪神の中軸3人で上位を独占しており、中でも森下は断然トップとなっている。
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