コント日本一決定戦、キングオブコント(KOC)で2022年(令4)から3年連続決勝進出を果たしているお笑いトリオ、や団が初の単独ライブツアー「ザ・ファースト・ワールド・ツアー」の真っ最中だ。既に東京・武蔵野公演、愛知・名古屋公演を終えて、19日の大阪・新世界ZAZA HOUSEでの2公演、そして30日の東京・下北沢タウンホールの公演でファイナルを迎える。悲願のKOC優勝へ向けてノリに乗る、本間キッド(42)中嶋享(43)ロングサイズ伊藤(44)に聞いてみた。【小谷野俊哉】
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お笑いを好きになった道は、それぞれ違う。
本間「僕は中学生ぐらいの時にボキャブラブーム(フジテレビ『ボキャブラ天国』)があったんで。それでネプチューンさんのすごいファンでした。90年代後半でネプチューンさんがブレークしてました」
中嶋「僕は、子供の頃はお笑いを全然見ていませんでした。高校生ぐらいになってから、NHK『爆笑オンエアバトル』が好きになりました。解散しちゃったけど、コンマニセンチさんが大好きでした」
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伊藤「小学校時代はTBS『加トちゃんケンちゃん(ごきげんテレビ)』が好きでした。中学校からはダウンタウン。NSCに入ったのもダウンタウンさんに憧れたからです」
漫才ではなくコント、コンビではなくトリオ。
本間「僕は、やっぱりネプチューンさんが好きだし、その後ジョビジョバっていうグループも好きになりました。なんて言うんですかね……複数、2人とかじゃなくて複数いる人たちがガッとまとまった時に出すパワーみたいなのが、すごい好きなんです。ドリフターズとか、いっぱいいるのに個々が立ってて、さらにまとまった時にすごく輝く感じが好きで。3人以上でやりたいなって、ずっと思ってます。そこは、こだわりがあります。今のところは3人くらいが一番。増やすのもいいですね」
マイク1本あれば勝負できる漫才と違い、コントは設定の仕込みがある。
本間「やっぱり大変ですね、荷物の量が全然違いますから。リハーサルも全然違って、漫才の人たちはスーツ着てやるだけなんだけど、コントは小道具とか音楽とか使ったりとかのチェックもありますから。移動も大変だし、会場の人たちと音響的な問題の打ち合わせとかね。今回も会場が変わって、東京とかだとある程度何でもできる会場なんですけど、名古屋とかは初めての会場だったので行くまでは分からないところがありました。それはコントならではの大変さだなと思いますね」
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会場ごとにネタも微妙に変えて行く。
本間「会場ごとにキャパであったり、あとは今回みたいなツアーはブラッシュアップっていうか変えられるところは変えて行きます。あとはせっかくだから、ご当地のなんかボケを入れてみたいなとかは、ちょっと考えてます」
ネタ作りは、本間が基本の形を作る。
本間「ベースを僕が書いて来て、それを3人で話し合って良くしてるっていう感じです。まぁ、本当に話し合ってるって感じですね」(続く)
◆や団(やだん)2007年(平19)4月結成。09、14、16〜19年、キングオブコント(KOC)準決勝進出。22年KOC3位、23年KOC5位、24年KOC4位。
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◆本間(ほんま)キッド 82年(昭57)12月23日、埼玉県富士見市生まれ。趣味はプロレス、格闘技観戦、Tシャツ収集。特技は柔道、ブラジリアン柔術、グラップリング。168センチ、60キロ。血液型AB。
◆中嶋享(なかじま・とおる)82年6月23日、埼玉県三芳町生まれ。趣味はラーメン屋巡り。特技はバスケットボール。171センチ、60キロ。血液型A。
◆ロングサイズ伊藤(いとう)81年3月22日、神奈川県生まれ。趣味はスポーツ全般特技はハーモニカ吹き。183センチ、74キロ。血液型A。
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