『侍タイムスリッパー』 (C)2024 Samurai Time Slipper. All Rights Reserved 『日本アカデミー賞最優秀作品賞』を受賞した映画『侍タイムスリッパー』(2024年公開)がきょう18日、日本テレビ系「金曜ロードショー枠」(後9:00〜後11:29※放送枠35分拡大)で地上波初放送される。
【場面写真】名場面も連発…!『侍タイムスリッパー』 今作は、超低予算の制作費と、わずかなスタッフで撮影に挑み、公開当初はたった1館のみで上映されたという自主映画。しかし、観客からの評判を呼び、上映する映画館が増え続け、全国380館にまで広がり、“侍タイ(さむたい)”の愛称で社会現象を生み出した。
映画の内容は、幕末の侍が雷に打たれ、現代の時代劇撮影所にタイムスリップ。突然自らに降りかかった理解不能な状況に戸惑いながらも、時代劇の“斬られ役”として第2の人生に奮闘する姿を描く時代劇コメディーとなっている。「金曜ロードショー」では、監督の安田淳一氏が編集した「金曜ロードショー特別版」で放送する。監督のみならず、制作予算の調達から、撮影所との交渉、脚本、撮影、編集、照明まで務めたという安田氏、主演・高坂新左衛門役の山口馬木也、ヒロイン・山本優子役の沙倉ゆうのからコメントが到着した。
【コメント全文】
■安田淳一監督
こんにちは。監督の安田淳一です。まさかこんなに早く金曜ロードショーで、しかも35分拡大枠で皆さんに見ていただけるとは本当に幸せです。今回、地上波初放送としてご覧いただくのは、僕自身が劇場版から一部をカットし、細部を編集し直した金曜ロードショー特別版。初めての方もすでにご覧になったことがある方もぜひ特別版『侍タイムスリッパー』をお楽しみいただけたらと思います。楽しいですよ!
この作品はタイムスリップを題材にしていますが、劇場では笑い声と拍手でまるで昭和の映画館にタイムスリップしているようだと話題になりました。テレビでご覧いただいても遠慮なく笑い泣いてください。きっと昭和のお茶の間でテレビを見ているようなタイムスリップ体験ができるかと思います。
見どころはたくさんありますが、特に主役の山口馬木也さんのまるで本物のような侍っぷりにご注目。ライバルの冨家ノリマサさん、ヒロインの沙倉ゆうのさんをはじめ俳優さんたちの存在感あふれるお芝居をご堪能ください。
自主映画で時代劇という大変な題材に挑戦したため撮影は本当に苦労の連続でした。東映京都撮影所の2、3名のプロを除いては僕と音声さん以外全員素人と言ってもよい10人ほどのスタッフで作った映画です。そう言った状態でも安っぽい映像にならないよう全部のカットを神経を張り巡らせて撮影しました。ぜひその目でお確かめください。
■山口馬木也(高坂新左衛門役)
幼い頃から慣れ親しんだ「金曜ロードショー」に『侍タイムスリッパー』が放送されること、本当にうれしく思います。大人から子供まで、そしてお茶の間でも楽しんでいただける映画になっていると思います。皆さまに気に入っていただけると幸いです。
この映画は安田淳一監督が私財を投げ打ち作られたインディーズ映画です。映画の中のすべてのシーンは自分にとってかけがえのないものとなりました。見てほしいシーンはすべてです(笑)。今となってはすべてが良い思い出ですが、記録さんがいなかったので、リテイクが多かったことと、もし完成しなかったらという心の不安は大きかったように思います。
■沙倉ゆうの(山本優子役)
こんなに早く金曜ロードショーで放送してもらえるなんて、夢のようで驚いています。たくさんの人に届いて楽しんでもらえるとうれしいです。
特に見てほしいのは、喫茶店のシーンです。そこで主人公が語る想いは、あらゆる分野の(ものづくり)にたずさわる人の胸に響く言葉だと思います。私も撮影中にグッときました!
撮影中大変だったことは、俳優として助監督役を演じながら、実際のスタッフとして助監督の仕事を兼任していたことです。想像以上に大変でした。