大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏(56)が4日放送のMBSテレビ「せやねん!」(土曜午前9時25分=関西ローカル)に出演。同日午後に投開票が行われる自民党総裁選について私見を述べた。
5人の候補者について、「みんな自民党の再生ばっかり言ってるんですけど、僕らにとっては、日本の再生をやってもらわなきゃいけない」と話した。
「どの候補者も、とりあえず総裁選を乗り切るためにエッジのきいた主張を全部はずしていますよね。誰がなっても、何も変わらないのかなという風に思ってしまいますよね」と憂慮する思いを述べていた。
候補補者の年齢は、茂木敏充氏の69歳が最年長で、高市早苗氏と林芳正氏が64歳、小林鷹之氏が50歳、小泉進次郎氏が44歳という構成だった。
橋下氏は「世界のリーダーを見ると、いま40代のリーダーとか普通ですよ。アメリカと中国、ロシアと、世界の3大国がみんな年上のリーダーだから、何となくそういう風に見えますけど、そのほかの国ではもう40代のリーダーがどんどん出てます。経験とかそういうものは重要なんですけど、一番はエネルギーですから」とした。
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橋下氏が大阪府知事に就任したのは38歳の時だった。
「若い人がなぜ出てこないか。知事に僕が38歳でなれたのは、僕は直接、有権者から票をもらって知事になったんですよ。今の日本の総理は誰によって選ばれるかというと、もちろん自民党の党員もあるんだけども、決定的な決定権を持っているのは、国会議員票だから。あそこに重鎮たちがいるので、どうしても重鎮に世界が作られるんです」と語った。
「だから僕は、日本のリーダーを決めるのは、もうそろそろ国会議員に委ねるんじゃなくて、国民が選ぶっていうやり方をしないといけないと思う。そうしないとエッジのきいた主張も全部なくなる。というのは、この人たち、もう今、国会議員向けに…自民党の国会議員にウケるようなことしか言っていないから。国民のことに向いていないもん」と主張した。
また、「権力の行使こそ、ある意味政治家のすべてですから」とし、「国会議員がちょっと、ここが問題なのが…総理とか大臣はみんなそう(権力を目指す)なんですけど、そのほかの国会議員って別に権限も何もないんですよ」とも。
「多くの何百人という国会議員は、あの永田町での生活に憧れて国会議員になっている人はいっぱいいますよ。だって領収書も出さずに、もう飲み食いの上限無制限なんですから。我々、民間人の場合には非課税になるのは1万円とか領収書出せとか、むちゃくちゃうるさく言われるのに、永田町に行ったら、何食おうがどんだけ使おうが無制限。外国に行けばいろんな大使館、向こうの人たちが全部アテンドしてくれる。飛行機は、保安検査は特別のやつでスルーする。そんなことをやってたら、この職業、もう辞められないですよ」と、“特権”に言及した。
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これに、漫才コンビ「チュートリアル」徳井義実(50)が、「とはいえ僕らは、政治家の人って憧れの生活もあるけど、志(こころざし)でやってはるねんや、って思いたいところもある」と訴えた。
橋下氏は「中には数人、志がある(議員もいる)」と笑いを誘いつつ、「ただ、総理になる人とかは本当に志がないと。もう本当に、命を削られるような仕事だから、ここは本当に志だと思いますけど」と語っていた。
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