画像提供:マイナビニュースJR東日本は7日、東京駅の新幹線ホームにおいて、ドア位置が異なる複数の新幹線編成に対応し、自動で開扉する新しい方式のホームドアを導入すると発表した。列車の編成を自動で認識するシステムを採用し、安全性と効率性の両立を図る。
同社は2031年度末頃までに、東京圏在来線の主要路線330駅758番線へホームドア導入をめざすとの方針を掲げており、新幹線が通過するホームのある一部の駅でも風圧対策としてホームドアを設置している。今後は新幹線各駅でも利用状況等を踏まえ、ホームドアの導入を進めていくという。新たにホームドアを設置する東京駅の20〜23番線は、1日平均乗車人員が7万人を超える主要ホームであり、利用者の線路転落や列車との接触防止を目的に整備。使用開始時期について、20・21番線は2028年度末、22・23番線は2029年度末の予定とされている。
新幹線東京駅のホームドアに導入する新システムは、駅に到着した列車の編成をQRコードで自動認識し、E2系、E5系、H5系、E6系、E7系、W7系、E8系などドア位置や編成両数が異なる各形式に応じて必要なホームドアが開くしくみを採用する。現在はホームドアの開閉を駅係員が操作しているが、将来的には車両ドアの開閉に合わせて自動でホームドアが開閉する機能の検討も進めるとしている。
設置されるホームドアは1番線あたり49開口で、扉部の高さは約1.2m。最大で約6mの開口幅を持ち、通常は約1.7m開口するという。3次元エリアセンサによる居残り検知や戸当たり検知、引き込み検知などの安全機能を備えるほか、扉部の一部にガラスを用いて視認性を高める。(佐々木康弘)