
6日、列車の衝突事故で運休していた東急・田園都市線。帰宅時間はバスを待つ人などで大混雑しました。
回避する手段として注目されたのが、街中でレンタルできる「電動キックボード」ですが、課題も浮上しています。
山形純菜キャスター:
鉄道が止まってしまった際、新たな交通手段として「電動キックボード」を利用する人が多く見られました。
電動キックボードや電動自転車のシェアリングサービスを行っている「LUUP」。東京、大阪、横浜など全国約1万5000地点で、いつでも利用・返却することができます。
料金(東京・大阪の場合)は、基本料金50円+1分あたり20円が加算されます。例えば、30分利用する際には650円かかるということです。
「LUUP」で電動キックボードを利用するには、▼16歳以上の年齢制限があります。ただ、免許は不要です。そして、▼年齢確認のために書類の提出が必要となっています。また、▼交通ルールテストに合格することが条件になります。
|
|
電動キックボードなどの事故件数を見ると、2024年7月〜2025年6月が367件で、前の年(2023年7月〜2024年6月:219件)と比べると、約1.7倍に増加しているということです。
※警視庁/特定小型原動機付自転車の事故件数
免許は不要ですが、交通ルール、知識が大事になってきます。
【電動キックボードの交通ルール(特定小型原動機付自転車の場合)】
▼原則、通行は車道の左側
▼歩道の通行は原則不可
▼走行中のヘルメットの着用は努力義務
▼交差点では、交差点の側端に沿って曲がる「二段階右折」が必要
山形キャスター:
6日の田園都市線の列車事故の際には、新たな交通手段として多くの人が利用しました。
「LUUP」を運営する会社によると、田園都市線沿いの渋谷〜二子玉川のエリアでは、6日の利用率は前週に比べて3倍だったそうです。
SNSでは「こんなときにこそ頼りになるね!すごい」「利用して助かった」という声もあった一方で、「渋谷駅周辺はステーションが満杯で返却できない」「田園都市線沿いだけ埋まってる」といった“返却難民”も相次ぎました。
便利な一方、まだ課題も見えてきそうです。
井上貴博キャスター:
交通ルールがなかなか徹底できず、事故も増えているようですが、実際に乗ってみると小回りも利いて非常に楽です。
今は二輪のものが主流ですが、2025年に入ってから三輪のものも発表されています。三輪だとご高齢の方も使えるので免許返納がしやすくなって、これが地域の足になることで、全体の事故を減らすことができるのではないかという希望もあります。
|
|
俳優・タレント 大和田美帆さん:
交通ルールのチェックだけだと少し不安なので、練習してほしいなとは思います。車を運転する身からすると、ヘルメットは着用していただけると、安心して運転できるなと思います。
出水麻衣キャスター:
交通ルールを守った上でというのが大前提ですね。
山形キャスター:
他のシェアリングサービスもあります。
シェアサイクルサービス「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」。全国に1万2000地点設置されています。
料金(東京都の主な地域の場合)は、車種や地域によって料金や時間設定が異なる場合もありますが、利用開始30分までは160円〜。そして、時間ごとに料金が加算されていきます。
6日夕方、田園都市線周辺では、担当者によると「前日の同じ時間帯に比べ約2倍の利用があった」といいます。
井上キャスター:
様々なシェアリングサービスが増えて、車も自転車も電動キックボードも持たない時代になっていますね。
大和田美帆さん:
ちょうど先日シェアサイクルサービスを利用しましたが、携帯で鍵が開いたり、3分前に予約をしても乗ることができたり、確かに便利だなと思いました。
ただ便利であると同時に危ないこともあるので、どちらの側面も一緒に考えていけたらいいと思います。
|
|
==========
〈プロフィール〉
大和田美帆さん
俳優・タレント
音楽療法士・子供心理カウンセラーなどの資格を持つ
大和田獏・岡江久美子の長女 1児の母