映画『新解釈・幕末伝』(12月19日公開)主題歌は福山雅治の書き下ろし新曲「龍」 数々のヒットコメディを世に送り出してきた福田雄一監督の劇場公開20作目となる最新作『新解釈・幕末伝』(12月19日公開)の主題歌を、福山雅治が担当することが発表された。15年前にNHK大河ドラマ『龍馬伝』(2010年)で坂本龍馬を演じた福山が、再び“龍馬”の魂を宿し、“福山流”の新解釈で書き下ろした主題歌「龍」が、激動の幕末を鮮やかに彩る。
【動画】映画『新解釈・幕末伝』最新予告映像 本作は、“教科書には載っていない新解釈”による幕末エンターテインメント。
坂本龍馬役をムロツヨシ、西郷隆盛役を佐藤二朗が務め、福田組を支えてきた二人が初のダブル主演を飾る。
さらに福田組の常連である山田孝之(桂小五郎)の出演に加え、広瀬アリス(おりょう)、渡部篤郎(勝海舟)、岩田剛典(岡田以蔵)、矢本悠馬(大久保利通)、松山ケンイチ(土方歳三)、染谷将太(三吉慎蔵)、勝地涼(徳川慶喜)、倉悠貴(沖田総司)、山下美月(茶屋店員)、賀来賢人(後藤象二郎)、小手伸也(近藤勇)、高橋克実(吉田松陰))らが出演。さらに、幕末時代を“講義”する歴史学者として市村正親が案内人を務めるなど、まさにオールスターキャストが勢ぞろいした。
■“脚本を読まないで作ってください”――異例のオファー
1990年のデビュー以来、俳優・写真家・ラジオパーソナリティーとしても活躍し、今年、音楽デビュー35周年の節目を迎えた福山。福田監督作品に楽曲を提供するのは、映画『新解釈・三國志』(2020年)以来、2度目。福田監督から「あえて脚本を読まないでほしい。福山さんが作りたい『幕末伝』の曲を作ってください」という異例のリクエストに応えて楽曲制作に臨んだという。15年前、『龍馬伝』で龍馬を演じ、1年以上にわたりその生き様と向き合った経験を持つ福山が、“新時代の龍馬”像を音楽で描いた。
主題歌「龍」は、「かつて坂本龍馬が時代を変えるための改革を“洗濯”と表現したように、もし2025年に龍馬が生きていたら、どんな“洗濯”をこの時代に施すだろうか」というテーマのもとに制作。変革を求めた龍馬の精神を現代に重ね合わせ、時代のうねりを生き抜く人々へのメッセージが込められている。
福山は「前作『新解釈・三国志』の主題歌『革命』のエンドロールは嬉しい驚きに満ちあふれていました。楽曲に散りばめられたフレーズと呼応したカット割り。監督とプロデューサーの皆様の深い音楽愛を感じました。豪華キャスト陣の名演と音楽の絡みは最高の極みでした」と感謝。
今回の主題歌「龍」については、「言わずもがな、それは坂本龍馬さんの『龍』であり、我々日本人にとって古から馴染みある存在の『龍』も含んでいます。乱世幕末。誰もが心の底から願っているであろう『時代の変化と進化』。その時代のうねりの中で濁流に飲み込まれながら人は『人生のダンス』を踊り踊らされる。もがきながら、足掻きながら、時代が求める、あるいは許容するギリギリのその場所を探し続ける。そんな姿を音楽で表現した」という。
さらに「ユーモアを前面に出すその向こう側で、鋭く核心を突く表現にあると思っております。本楽曲へのオファーは、その“核心”を背負ってほしいというボールだと感じております。劇場にて楽曲の全貌をお聴きいただける日を心待ちにしております」とコメントを寄せている。
主題歌「龍」を誰よりも早く試聴した主演のムロツヨシ、佐藤二朗からもコメントが寄せられた。
「『呼ぶ声あらば我は現る』の歌詞ではじまるこの歌は、我らが望んだことでした。叶うわけがないと思いながらも望んでいました。ただ叶うわけがないと。この歌を背負わせていただき、自分も『粋』の者になれるよう生きていきます。福山さん、素晴らしい歌をありがとうございます」(ムロ)
「福山さんがオリジナルで楽曲提供!しかも超ゴキゲンで、ぐわっと前を向きたくなる楽曲!そして福山さんならではの痺れるほどカッチョいい歌唱!これで福山さんと僕が同い年ということが、より一層、信じてもらえなくなりそうです」(佐藤)
あわせて、福山が歌う主題歌「龍」にのせた最新予告映像も公開された。映像では、坂本龍馬(ムロ)と西郷隆盛(佐藤)が日本の夜明けを目指して命を懸ける姿が描かれる。
「時代の波に乗るだけの者か、それを変える者か」――主題歌の「生きろ」という力強いフレーズにのせて、桂小五郎(山田)、おりょう(広瀬)、勝海舟(渡部)ら志士たちの生き様が映し出され、新たな“龍馬伝”誕生への期待が膨らむものとなっている。
■主題歌:福山雅治のコメント(全文)
改めまして、今回も新解釈シリーズの主題歌を担当させていただくこと大変嬉しく光栄に思っております。前作『新解釈・三国志』の主題歌「革命」のエンドロールは嬉しい驚きに満ちあふれていました。
楽曲に散りばめられたフレーズと呼応したカット割り。監督とプロデューサーの皆様の深い音楽愛を感じました。
豪華キャスト陣の名演と音楽の絡みは最高の極みでした。
今作、『新解釈・幕末伝』主題歌のタイトルは「龍」。言わずもがな、それは坂本龍馬さんの「龍」であり、我々日本人にとって古から馴染みある存在の「龍」も含んでいます。
民衆と幕府、そして諸外国それぞれの思惑が入り混じる乱世幕末。何かが大きく変わる時の不安と恍惚。
誰に言われるでもなく、でも誰もが心の底から願っているであろう「時代の変化と進化」。その時代のうねりの中で個人は大河の一滴にしか過ぎず、そしてその大 河は時に混沌や混乱の濁流となる。
濁流に飲み込まれながら人は「人生のダンス」を踊り踊らされる。
もがきながら、足掻きながら、時代が求める、あるいは許容するギリギリのその場所を探し続ける。
苛烈さの中の快楽、残酷さの中の甘美、そんな「人生のダンス」を表現してみました。
憚りながら、福田監督の真骨頂は、ユーモアを前面に出すその向こう側で、鋭く核心を突く表現にあると思っております。
本楽曲へのオファーは、監督とプロデューサーの皆様から、その「核心」の部分を背負ってくれ!という、重たくも受け止めがいのあるボールだと感じております。
劇場にて楽曲の全貌をお聴きいただける日を心待ちにしております。
■坂本龍馬役:ムロツヨシのコメント(全文)
「呼ぶ声あらば我は現る」の歌詞ではじまるこの歌は、我らが望んだことでした。叶うわけがないと思いながらも望んでいました。ただ叶うわけがないと。
ですが我らが考える以上に、あの方は福山さんは洒落がきいてて、なによりも誰よりも「粋」でした。
この歌を背負わせていただき、自分も「粋」の者になれるよう生きていきます。
福山さん、素晴らしい歌をありがとうございます。
そんな福山さんの歌と「粋」を含めて、この幕末伝という映画です。
だからこれは喜劇、です。
■西郷隆盛役:佐藤二朗のコメント(全文)
福山さんと僕は、共に1969年生まれ。それを人に言いますと、「嘘をつくな」「福山さんの方が遥かに若々しい」「お前のようなくたびれたオッサンと一緒にするな」と袋叩きにあいますゆえ、ここだけの話に願います。
そんな福山さんがオリジナルで楽曲提供!しかも超ゴキゲンで、ぐわっと前を向きたくなる楽曲!そして福山さんならではの痺れるほどカッチョいい歌唱!
これで福山さんと僕が同い年ということが、より一層、信じてもらえなくなりそうです。
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