
向こう1か月の北海道は、大陸からの寒気の影響を受けやすいため、日本海側とオホーツク海側は平年より曇りや雨、雪の日が多く、全道的に気温が平年並みか低くなるでしょう。特に期間の前半はこの時期としては非常に強い寒気が流れ込む見込みです。稚内や旭川など道北の平地では雪の降る可能性が高く、天気の崩れるタイミングによっては札幌でも初雪を観測する可能性があります。一気に冬が近づく1か月となりそうです。
1週目(10月18日〜10月24日) 日本海側北部は初雪の可能性が高い 峠は積雪のおそれも 札幌でも初雪に?
1週目は、北海道付近の上空約1500メートルには平地で雪の降る目安となるマイナス6℃以下の、11月中旬から下旬並みの強い寒気が流れ込む見込みです。日本海側北部などで曇りや雨の日が多く、稚内や旭川では初雪となる可能性が高くなっており、芝生の上などではうっすら白くなるかもしれません。石北峠など標高の高い峠では路面にも雪の積もるおそれもあるため、路面凍結や積雪に備え、峠を通行する際は確実にタイヤ交換を済ませるか、チェーンなどの準備を行うようにして下さい。
また、朝晩の気温が下がる時間に雨が降ると、札幌でも雨に雪がまじって初雪を観測する可能性があります。雪が積もるほどではありませんが、朝晩などの冷え込んだ時間に車を運転する際は札幌でも念のため冬タイヤに交換したり、別の移動手段が必要となる可能性があります。
太平洋側では平年と同様に晴れの日が多くなりますが、気温は平年より低いでしょう。コートが手放せなくなりそうです。
2週目(10月25日〜10月31日) 寒気は弱まるものの、気温は平年並みか低め
2週目は、日本海側では平年と同様に曇りや雨または雪の日が多い見込みです。オホーツク海側と太平洋側では数日の周期で天気は変わり、太平洋側では平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
25日頃には、寒気は弱まる見込みです。しかし、暖かい空気の流れ込む日はほとんどなく、気温は全道的に平年並みか低く経過するでしょう。最低気温は5℃前後の所が多く、最高気温でも10℃前後にとどまる所が多くなりそうです。寒さで体調を崩さないよう注意して下さい。
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3〜4週目(11月1日〜11月14日) 気温は平年並みか高くなるが、もう冬用コートの時期かも
3〜4週目は、日本海側では平年と同様に曇りや雨または雪の日が多いでしょう。オホーツク海側と太平洋側は数日の周期で天気が変わり、太平洋側では平年と同様に晴れの日が多い見込みです。
11月に入ると気温は平年並みか高くなるため、いったん季節の歩みはゆっくりとなりますが、札幌の最高気温は平年値でも10℃前後にとどまり、旭川では最低気温が平年値で0℃以下に突入する時期です。穏やかに晴れた朝などは放射冷却現象が強まり、ぐっと冷え込む可能性もあります。内陸では、朝晩に出歩く場合、もう冬用のコートが必要になりそうです。