サッカー漫画「蒼く染めろ」が今いちばん熱い!! 天才の兄と落ちこぼれの弟がピッチで輝く姿に注目【おすすめマンガ手帖】

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2025年10月16日 16:50  アニメ!アニメ!

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「今熱いサッカー漫画は?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか? ワールドカップ編が始まり、さらなる盛り上がりを見せる『ブルーロック』か。8月に堂々の完結を迎えた『アオアシ』か。私ならこう答えます。『蒼く染めろ』と。

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落ちこぼれの弟が再び世界一を目指す

本作は、「日本サッカー界の至宝」と呼ばれる天才の兄を持つ主人公の飛高蒼士(ひだかそうし)が、「落ちこぼれ」と呼ばれた過去と向き合い、世界一のサッカー選手を目指す物語です。

中学時代、海外で活躍する兄の紅也(こうや)とは対照的に、一度もレギュラーになれなかった蒼士。自分には才能がないと感じ、サッカーを諦めかけていた彼でしたが、兄との再会をきっかけに再びピッチへ立つ決意をします。

そんな蒼士が挑戦する舞台に選んだのは、全国大会出場を狙う新進気鋭の高校・翔凌高校。蒼士はこの高校で、個性豊かな仲間たちやライバルとの出会いを通して、ひとりの人間として、そしてひとりのサッカー選手として成長していきます。

才能と努力、栄光と挫折、そのすべてを等しく描き出す熱き青春サッカー漫画。サッカーが好きな人はもちろん、泥臭くもまっすぐなスポコンものが好きな人にも強くおすすめしたい一作です。

兄×弟の最強タッグ、黄金の時代との戦い、どれも胸が熱くなる1シーン

そんな本作の魅力は、何といっても兄弟が“兄×弟の最強タッグ”として描かれている点です。多くの作品では「兄弟対決」という構図になりがちですが、『蒼く染めろ』ではあくまで2人が共に戦う関係として描かれています。

時には衝突しながらも、互いを信頼している姿には、スポーツ漫画ならではの熱と絆が感じられます。

そして、物語の中心にあるのが「落ちこぼれの弟が成り上がっていく」という展開。隠れた才能が突然開花するという都合のいい話ではなく、地道な練習を積み重ね、それが確かな実力として形になっていく。

蒼士が自分の強みを見つけ、ひたむきに努力を続ける姿のリアルさは、スポコン好きにはたまりません。

さらに、翔凌高校というチーム自体にも強い魅力があります。頼れる先輩、共に切磋琢磨するチームメイトたち、どのキャラも個性豊かで、読んでいてチームの結束力がしっかり伝わってきます。

特に、翔凌の10番が紅也ではなく3年生の先輩に託されているという設定が熱いです。夏のインターハイ予選では紅也が10番を背負っていましたが、あるときをきっかけにその背番号を先輩に託す展開には、チームの信頼関係を感じさせます。

実際の描写は細かく描かれていないものの、紅也がその先輩を認め、チーム全体が信頼を寄せている空気が伝わる、そこに『蒼く染めろ』らしい深みを感じました。

また、ライバル校の存在も本作を語る上で欠かせません。特に注目なのが、世代最強の五人「黄金の時代(エルドラード)」。
現時点では全員登場していませんが、要所要所で描かれる彼らの強さは、まさに「最強」。各ポジションに一人いそうな点も含め、彼らと翔凌高校、そして蒼士と紅也の兄弟がどんな戦いを見せるのか、今から楽しみで仕方ありません。

ネタバレありでも紹介したい私の好きなシーン

※以下の本文にて、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。

私が特に好きなシーンは、第107話で描かれた「黄金の時代(エルドラード)」の一人、レオナルド・ジェイドと蒼士の1対1の場面です。

レオナルドという選手は、兄の紅也ですら1対1で勝ったことのない絶対的なDFでした。試合中、蒼士や翔凌メンバーは何度も挑みますが突破できず、彼の守備に圧倒されてきました。

そして迎えた試合終盤、正真正銘最後の1対1。誰もが「また止められる」と思ったその瞬間、蒼士はこれまで積み重ねてきたすべてをぶつけ、レオナルドを抜き去ります。絶対的な壁を打ち破り、ゴールを決めたその瞬間、それは彼の努力が確かに実を結んだ瞬間でした。

この場面は、単なる得点シーンではありません。 「兄を超えた」「才能を証明した」ということだけでなく、蒼士自身の成長を示す象徴的な瞬間です。
初めて読んだときは鳥肌が立ち、思わずそのコマを何度も見返してしまいました。これまでの積み重ねが一気に報われるようで、ページをめくる手が震えるほど熱くなったシーンでした。

まとめ

『蒼く染めろ』は、才能やセンスだけでなく、積み重ねた努力の強さを真正面から描くサッカー漫画です。そこにあるのは、華やかな必殺技や超次元プレーではなく、ボロボロになってもボールを追いかけ続ける選手たちの姿。その泥臭さこそが、この作品の最大の魅力です。

一度はサッカーをあきらめかけた蒼士は、それでも兄の紅也に追いつくため、何度でも立ち上がります。その姿は、漫画を読む私たちに「努力は裏切らない」というメッセージを強く投げかけてくれます。

『蒼く染めろ』は、サッカーが好きな人はもちろん、何かに本気で向き合っているすべての人に読んでほしい一作です。現在は全国大会編が始まったばかり。これからますます物語が熱を帯びていくのは間違いありません。ぜひ、この物語の結末をあなたの目で確かめてみてください。


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