【侍ジャパン】熾烈な二遊間争い 二塁の石上は強振適時打、遊撃の村林は堅実な守備でアピール

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2025年11月16日 22:33  日刊スポーツ

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韓国対日本 5回表日本2死満塁、右前に2点適時打を放つ石上(撮影・たえ見朱実)

<強化試合:侍ジャパン−韓国>◇16日◇東京ドーム



二遊間のアピール合戦が止まらない。5回2死満塁、「8番二塁」の石上泰輝内野手(24)が力強く振り抜いた。韓国代表4番手の金映祐の150キロ直球を強振した打球は一、二塁間を破った。勝ち越しとなる2点適時打に両手を掲げてガッツポーズ。「1番遊撃」の村林一輝内野手(28)も遊撃の守備で派手さはなくとも、堅実な守備でチームを支えた。スタメンに名を連ねた二遊間コンビはそれぞれの持ち味を発揮した。


侍の二遊間争いは熾烈(しれつ)を極める。23年WBCも経験し、この日「4番DH」で出場した牧は“圧”で3打席3四球。前日の第1戦に「6番遊撃」で出場した小園は4打数2安打とアピールした。他にも、今回はコンディション不良で辞退となった牧原大、選外の西武源田、阪神中野など国際経験豊富な選手も控えている。


強固なセンターラインをつくりあげることは、WBC連覇を狙う上で重要となる。今回招集したメンバーは強化試合2試合で随所に活躍。その一方で課題も見つかった。この日の3回1死一、三塁の守備で韓国が重盗を仕掛けてきたが、一走、三走ともにアウトにすることができず。井端監督が「センターライン、特に二遊間はメジャーリーガーもいないですし、今回呼んでいる選手は非常に大事になってくる」と話していたように、このメンバーが来年春のWBCで二遊間を任される可能性も高い。それだけに、さらなる結束が求められる。


ライバルでありながら同じ世界一を目指すチームメートでもある。牧が「短期決戦では守備がすごく重要になってくるので、日頃の練習が大事」と話せば、村林も「いろいろいいところを盗んでいいものを聞いてプラスになるようにしたい」。競い合いながら全員で高め合い“最強の二遊間”を構築する。【水谷京裕】

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