初日2番手につけたアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1) 2026年WRC第6戦ラリー・ポルトガル 5月7日(木)、2026年WRC世界ラリー選手権第6戦『ラリー・ポルトガル』のデイ1が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのオリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が首位発進を決めた。厳しい路面清掃の条件を耐え抜いたトヨタ勢に対し、ヒョンデのアドリアン・フルモーが2番手で食らいつくなど、秒単位の接戦で初日を終えている。
各ドライバーが難しいルースグラベル(浮き砂利)の路面とタイヤ戦略に頭を悩ませるなか、それぞれの陣営から初日の手応えと課題が語られた。デイ1を終えた各陣営のコメントをお届けする。
■Mスポーツ・フォードWRT
●マルティン・セスクス(#22 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合11番手
「最初のステージは少し勘が鈍っていたかもしれない。数カ月クルマから離れているとそうなるものだ。トリッキーだけど楽しかったよ」(SS1後)
「SS2では少し進歩したかもしれない。ある時点ではフィーリングが良かったが、今は波のように上下しているから、何かに取り組まないといけない」(SS2後)
「ここではハードタイヤだとかなり滑りやすかった。SS2では良い兆候もあったし、明日を楽しみにしているよ」(SS3後)
●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合9番手
「最初のステージは思っていたより良かった。悪いスタートではないね」(SS1後)
「SS2は終盤とても滑りやすく、地面が固まっていてタイヤが食いつかなかった。リズムが掴めなかったから、タイヤ戦略が報われるといいんだけど」(SS2後)
「まあまあの1日だった。少しリズムを崩してそれが響いたけど、最初のステージは良かった。この流れを明日に持ち込みたいね」(SS3後)
●ジョン・アームストロング(#95 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合10番手
「こんなに要求の高いイベントに出られるなんて素晴らしい。このクルマでの最初の本格的なグラベルステージだったし、まだ改善できる。残りのラリーに向けてソフトタイヤを温存しようとしているところだ」(SS1後)
「SS2は少し探り探りだった。ステージはとても狭くてテクニカルで、表面はルーズだ。あまり良いフィーリングではなかったが、とりあえず走り切ったよ」(SS2後)
「ラリードライバーでいられるのはいつだって最高だよ。明日は90年代の有名なステージをたくさん走るクラシックなイベントだからね。楽しみつつも改善を続けて、トップの連中に近づけるよう頑張るよ」(SS3後)
※各ステージ後の公式インタビューより抜粋
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合7番手
「今日の結果にはとても満足している。最初のステージは良かったが、2本目でリヤにソフトタイヤを履かなかったのがミスだった。予想以上に滑りやすく、タイムをロスしてしまった」
「それでも明日に向けていい状態だ。ギャップはそれほど大きくないし、まだ僅差だ」
「昨年はこのステージを走っていないが、とても楽しめたし、今日はクルマとバランスにとても快適さを感じたと言わざるを得ないね」
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合4番手
「ポルトガルの初日としては良いスタートになった。最初のステージのヘアピンでハーフスピンしてしまい、後輪駆動車のようにリヤが流れて少しタイムをロスしたけど、全体としてはかなり良いパフォーマンスレベルにあると思う」
「まだ改善の余地はある。グリップはあるが、時々クルマが少し鈍く感じることがあるんだ。でも、明日にかけて調整していけばスピードを見つけられると思う」
「天気も予測しにくく、今夜タイヤの選択をしなければならないから、簡単にはいかないだろう」
●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合2番手
「今日はとてもポジティブで、今夜2番手につけられて嬉しい。昨年はこのステージを走っていないから少し出遅れた感もあったが、ここポルトガルでは充分戦いのなかにいる」
「ケニアで表彰台に立ったことは、これからグラベルイベントが続くなかで自分とチームにとって大きなモチベーションになっている」
「僕らはグラベルで競争力があり、トヨタに戦いを挑めているから、今週末は自信を持っているよ」
■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合5番手
「自分たちにとっては、まずまずのスタートだった。出走順トップで走ったにも関わらず、1本目のステージでは自分たちよりも後から走ったドライバーたちがそれほど速くなかったことに少し驚いたよ」
「2本目のステージでは予想どおり路面クリーニングの影響が少しあったが、全体的な感触としては過去の同じような状況とくらべて悪くなかったし、タイム差もまだそれほど開いていない。とはいえ、ラリーはまだ始まったばかりだから、明日はどうなるか分からないね」
●セバスチャン・オジエ(#1 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合3番手
「理想的とは言えないスタートだったが、なんとか大きなタイムロスなく1日を終えることができた。最初のステージでは力を出し切って走ることができず、スピードが出ていないとも感じていた」
「それでも、クルマにいくつか調整を加えたことで、2本目のステージではより良いフィーリングを得ることができた。ラリーはまだ序盤だが、明日以降のためにさらに良いフィーリングとペースを見つける必要がある」
●オリバー・ソルベルグ(#99 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合首位
「グラベルのステージに戻ってくることができて嬉しいし、木曜日の午後から本格的なステージでラリーが始まったのは興味深いね。自分たちにとっては、とくに問題のないクリーンなスタートになった」
「トップに立つのはいつだって嬉しいが、まだ差は僅差だし、これから何日も長い戦いが続く。毎日がまったく異なる展開になるだろう。明日はタイヤにとって厳しい1日になりそうだし、明日以降天気がどのように影響するのか、様子を見たいと思う」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合8番手
「少し奇妙に感じられたラリーのスタートでした。出走順のせいでもっとタイムを失うと予想していたのですが、それほど悪くありませんでした」
「ただし、今のところあまり良いフィーリングを得られていませんし、明日はさらに長い1日になるので、このままだと簡単にはいかないでしょう」
「より良いフィーリングを見つけるために、クルマのセッティングを調整する必要があります。まだまだ先は長いですが、今のところ悪くはありません」
■TGR-WRT2
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合6番手
「ラリーはまだ始まったばかりだが、自分たちにとってはベストなスタートとは言えなかった。まだ戦いは続いているけれど、シェイクダウンの時とは少し違い、フィーリングがあまり良くなかったんだ」
「だから、完全には満足しているわけではないよ。明日に向けてクルマのセットアップを少し調整して、自分たちが目指すペースで走れることを願っている」
[オートスポーツweb 2026年05月08日]