
5月に入り、日増しに暑さを感じることが多くなってきた。筆者は自宅の2階を書斎としているが、PCをはじめとする電子機器の排熱と日当たりの良さが相まって、エアコンを停止した状態では室温が優に30度を超えてしまう。
エアコンを稼働させれば済む話だが、時期的にまだ少し早い気もする。当面は扇風機で凌ぎたい。そこで今回試したのが、SwitchBotの「SwitchBot スマートサーキュレーター(スタンド型)」だ。
本製品は3段階の高さ調節が可能なスタンド型のサーキュレーターである。製品写真を目にした際、筆者は「扇風機としても活用できるのではないか」という点に着目した。以前から「SwitchBotのアプリで管理できるスマート扇風機が欲しい」と思うことがあり、フォルムの近い本機への期待は高い。早速実機を検証した。
●本体を組み立てる
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この製品は、同社の「SwitchBot スマートサーキュレーター」(2024年)に続く新モデルである。AC電源に加えUSB Type-Cからの給電/充電に対応し、最大28時間のバッテリー駆動も実現している。アプリ連携やインテリアになじむ木目調デザインなど、実用性とスマート機能を高次元で両立させており、価格は1万5980円だ。ただし、セールやクーポン配布が頻繁に行われており、実売価格は1万3500円前後となっている。
パッケージにはヘッド(羽根)部、台座、2本のスタンドに分かれて収められている。組み立ては至ってシンプルで、台座にスタンドとヘッドを順にねじ込むだけだ。5分もあれば完了する。
スタンド用ポールの長さは1本あたり約26cmだ。台座に1本装着した状態で全体の高さは約60cm、2本つなぐと90cm弱となる。設置場所や用途に応じて、好みの高さを選択できる。
伸縮機能を持たないため外観は非常にスマートだが、裏を返せば、高さを変えるたびにポールの着脱が必要になる。上下首振りの範囲を超えて、頻繁に高さ調節を行いたいというニーズには不向きだろう。
●木目調で見た目は大きく改善
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ヘッド中央部には木目調のアクセントが施され、フロントガードはそれに合わせたベージュ基調のカラーリングとなっている。ヘッドがブラックだった前モデルと比較して、リビングのインテリアにも違和感なく溶け込むデザインだ。
メンテナンス性も考慮されており、下部のプラスネジを外して前ガードを左にスライドさせれば、内部の清掃が可能だ。なお、清掃時は安全を期して、必ず背面の主電源スイッチをオフにするよう心掛けたい。
付属の円形赤外線リモコンを使えば、風量調節や上下左右の首振りといった全操作をリモコンで行える。アプリからの操作も可能だが、物理的な操作体系が手元にある利便性はやはり捨てがたい。
使用しない際はヘッド背面にマグネットで吸着させておけるため、紛失の心配も少ない。ただし、リモコン自体は蓄光素材やLEDを備えていないシンプルな仕様であり、暗所での操作には不向きだ。暗い寝室でリモコンのボタン位置が分からず、結局スマホアプリから操作したというケースが発生した。
台座部にはタッチセンサー式の操作ボタンとともに、バッテリー残量や風量を示すディスプレイが備わっている。黒地に白文字のハイコントラストな表示により、離れた場所からの視認性も良好だ。
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余談だが、SwitchBot製品は本体にライトを搭載するのが大好きだ。期待通り本機も背面にLEDライトを備えており、暖色系の柔らかな光を灯せる。実際に寝室で使用したところ、単体で間接照明として成立するほどの光量が確保されていた。寝室やリビングの演出として活用するのも面白いだろう。
●扇風機の代わりとして使える?
本機は多彩な動作モードを搭載している。本体やリモコンでの風量調節は9段階だが、アプリを経由すれば1%刻みという極めて細やかなカスタマイズが可能だ。
最大風速は秒速6.1mに達し、衣類乾燥などの用途にも十分なパワーを誇る。静音性についても、1mの距離での公称値は風量1で28dB、最大風量時でも44dBに抑えられている。
実感として、低風量時はほぼ無音、最大風量でも耳障りな騒音はなく、就寝を妨げないレベルだと感じた。特筆すべきは、最も優しい風を送る「赤ちゃんモード」の22dBという静音性だ。周囲の生活音に紛れ、動作していることさえ忘れてしまうほどである。
首振り範囲は左右最大90度、上下最大100度と広く、サーキュレーター本来の役割である室内の空気循環を効率よくこなしてくれる。
さて、肝心の「扇風機代わりに使えるか」という問いへの答えだが、結論から言えば、やはり本機は「純然たるサーキュレーター」であった。風の指向性が極めて高く、狭い範囲に一直線に届く。ピンポイントで風を浴びる分には快適だが、少しでも位置がずれると風を感じなくなる。広範囲に送風する扇風機とは、似て非なるものと捉えるべきだろう。
もっとも、本来の用途であるサーキュレーターとしての実力は折り紙付きだ。直線的な気流によって空気を循環させ、エアコンの効果を最大限に引き出してくれる。
実際に冷房と併用したところ、冷気が部屋の隅々まで行き渡り、体感温度が劇的に変化した。具体的には、エアコンの設定温度を1〜2度上げても、単体稼働時と同等の涼しさを維持できるようになった。
冒頭で指摘したように、ポール部分に伸縮機能がないことが気になるが、おかげで見た目はいい。既にSwitchBot製品を愛用している人はもちろん、スマートホーム関連の製品を導入したことがないという人にとっても、高機能なスタンド型サーキュレーターとして選ぶ価値は十分にあるだろう。
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絵文字の「合掌」はハイタッチ?(写真:ITmedia Mobile)49

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