2024年F1カナダGP決勝スタート 5月24日のF1カナダGP決勝は、悪天候の影響を受けることになるかもしれない。現地の天気予報では、モントリオールの午後に60%の確率で雨が降ると予想されている。雨になれば、予想外のレース展開が見られることが期待される。ジル・ビルヌーブ・サーキットは好天時ですらミスが許されないコースであり、路面が滑りやすいコンディションになるとグリップレベルは極めて危険なものとなるからだ。
カナダGP主催者が、従来の6月第2週という開催時期を手放すことに消極的だった最大の理由は、5月のモントリオールの気候が観客にとって決して快適ではないと理解していたからである。2024年には週末全体が悪天候に見舞われた。昨年はドライコンディションで行われたものの、この時期のモントリオールはかなり寒い。それがカナダGPのチケットが完売に至っていない理由のひとつとなっており、イベント3日間を通じて満員になる可能性は低いとみられている。
今週末、ノートルダム島の最高気温は20度にも届かないと予想されており、全セッションを通じて路面温度は低い状態になる見込みだ。そのため、各チームとドライバーには、ハード寄りのタイヤコンパウンドを適正温度まで持っていきつつ、フロントタイヤのグレイニングを防ぐという課題が課されることになる。
今回はスプリント形式の週末だが、チームにとって救いとなるのは、唯一のフリー走行がドライコンディションで実施される見込みである点だ。さらに、中止となった4月のラウンドの代替としてFIA F2がカナダの週末に追加されたことで、通常は年間を通じてほとんどレースで使用されないモントリオールの路面に多少はラバーが乗り、例年よりもクリーンなコンディションになるとみられている。
とはいえ最大の懸念は、やはり決勝日に予想される雨である。これは、各チームとドライバーにとって2026年仕様のフルウエットタイヤを本格的に試す最初の機会になる可能性がある。実際に使用が必要となった場合、ドライバーたちはレース本番のコンディションの中で初めてそのタイヤを理解しなければならず、決して望ましい状況ではない。
現地のファンは、ずぶ濡れになり寒さに耐えながら観戦するという、厳しい環境を強いられるかもしれないが、テレビ観戦の人々にとっては、非常にスリリングで予測不能な午後になるかもしれない。なぜならモントリオールは、天候がチームやドライバーたちの戦略を大きく狂わせ、しばしば予想外の結果を生んできた舞台だからだ。
[オートスポーツweb 2026年05月21日]