画像提供:マイナビニュース「保険診療の歯科治療なら、どこの歯医者でも同じ内容が受けられる」――そう考えて、近所の歯科医院を選んでいないでしょうか。
今回は「保険診療の歯科治療はどの歯医者でも同じ」という噂について、22歳から49歳までのマイナビニュース会員402名にアンケートを実施しました。その結果、本当だと思う方が30%、嘘だと思う方が70%となりました。
回答者の声を見ると、「ルールが決まっているから差はないはず」と信じる方がいる一方、「医院によって説明や処置の丁寧さが違った」と違和感を覚える方もいました。
では実際のところ、どうなのでしょうか。歯科医師の熊谷靖司先生にお話を伺ったところ、「制度の枠組みは同じでも、医療の質は均一ではない」という答えが返ってきました。
同じ保険診療でも診療の質には差が生まれる
熊谷先生によると、保険診療には使用できる材料や治療のルールに一定の基準があるものの、その範囲内でも医院ごとに大きな差が生じるそうです。検査の精度や診断力、治療計画の立て方、処置の丁寧さ、1回の診療にかける時間、再発を防ぐための配慮など、結果を左右する要素は多岐にわたります。
予防と継続的なフォロー体制が長期の差を生む
同じ虫歯治療であっても、長期的な視点で精密に行われるかその場の対応にとどまるかで、将来の結果は大きく変わります。歯周病治療や予防への取り組み、メインテナンス体制の充実度も重要な違いだといいます。
説明の分かりやすさや予防への意識、継続的なフォロー体制を確認すること。歯科医院選びは、長期的な口の健康を守る大切な一歩です。
○熊谷 靖司(くまがい やすし)
1994年、鶴見大学歯学部を卒業後、東京医科歯科大学歯学部歯科補綴学第一講座に専攻生として入局。1996年には同講座の医局員となる。1997年4月より渋谷区の若林歯科医院に勤務し、臨床経験を重ねた。2000年9月に同院を退職し、同年10月、中野区に熊谷歯科医院を開業。
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。(メディコレ編集部)