
サッカー日本代表のワールドカップ(W杯)北中米大会初戦・オランダ戦が、14日(日本時間15日)にキックオフされる。5日に公開された日本代表初の映画「ONE CREATURE」の岸枢宇己監督は、続編も見据え、米国で密着取材を継続している。劇中に登場したMF遠藤航(33=リバプール)が12日、痛めた左足が回復せず離脱し代表の引退を表明という激震の中、目の当たりにした同じ方向を向くチームの強さを語り、1次リーグの行方を予想した。
◇ ◇ ◇
「ONE CREATURE」は、22年カタール大会終了後から今年3月までの日本代表を描いた。
チーム内部の映像を記録したチームカムの100時間を超える映像に、岸監督によるDF板倉滉(29=アヤックス)MF鎌田大地(29=クリスタルパレス)堂安律(27=Eフランクフルト)FW上田綺世(27=フェイエノールト)のインタビューを組み合わせて構成。25年10〜11月に取材した非公開練習に、同12月5日に米ワシントンで行われた組み合わせ抽せん会など、森保一監督(57)に密着した映像も加えた。
インタビューには、左ハムストリングスの負傷で選外のMF三笘薫(29=ブライトン)も含まれる。映画には使わなかったが、三笘は「カタール大会は本当に悔しい思いをした。自分が活躍した実感がない」と語ったという。岸監督は「映画で大事なのは、どうチームができあがったかのプロセスを描くこと。思いを持ってやってきた選手は入れたかった」と狙いを語った。
|
|
|
|
その三笘について、鎌田が「カタールの時は自分のために闘っていた選手が割と多かったのが、チームスピリッツが強くなった選手が増えた。カタール以後で一番、変わった選手は薫」と評したという。
岸監督は、カタール大会以後、チームスピリッツが強くなった1番のカギを「森保監督の続投」と見ている。「W杯の前後で同じ監督が務めることは今までなかった。続投した時に何が起きるかというところを時間に沿って過程を描きたかった」というスタンスで取材してきた中での、森保監督の良さを聞くと「選手との関係性が良いのが1番、大きい。人のことを、よく見ている。怖さすら感じる鋭さがある」と即答した。
一方で「世間のイメージと、ちょっと違うのかな?」という、森保監督の一面も垣間見たという。
「『選手にある程度、チーム作りを委ねているところもありますよね?』みたいに投げた時に一瞬、険しい顔になって『いや、チームの基盤を作っているのは我々なので。選手は、そこに+αをしている』と。上田選手も言っていましたが、やはりブレない芯がしっかりあるんだなと感じました」
岸監督は、森保監督について「3期目も…0とは言えませんよね。選手にとって、ストレスが少ないのは大事なのでしょう…きっと」と、3期目まで感じさせるほど、森保監督と選手の信頼関係が厚いと強調。「ONE CREATURE」の、その先については「世界一が今回、取れれば良いですけど。取れなかったとしても、いつか来る、その日のために積み上げていく歴史を、一緒に記録していきたい」と、続編製作まで見据え、意欲を示した。【村上幸将】
|
|
|
|
◆岸枢宇(きし・すうき)1974年(昭49)神奈川県生まれ。父と兄の影響で4歳頃からボールを蹴り始め、高校は全国大会出場を目指して学区外の学校に進学するもかなわず。98年にテレビ番組などの制作会社テレビマンユニオンに入社し、2010年のNHK「証言ドキュメント 日本サッカーの50年」の制作に参加した。
◆1次リーグ(3試合)予想
日本は強いチームの方が、やりやすいんじゃないですか? 前回は1戦目がドイツ、3戦目がスペインで勝った。今回は1戦目がオランダで、3戦目がスウェーデン。有利と思える2戦目でコスタリカに負けた前回と違う戦いを、今回のチュニジアにできるか? この4年で、相手と状況に合わせ、生きもののように変幻自在に戦い方を変えられるようになったので違う結果になるのでは?
イングランドに勝ち、森保さんも「強豪国も全然、油断してくれなくなった」と言っていましたが、オランダもイケイケで来ないかも知れない。結果、お見合いして引き分けがリアルかと。全勝は期待も…2勝1分けで決勝トーナメント進出ですね。
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2026 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。