
6月9日に中村玉緒さんが肺炎のため86歳で亡くなったと12日、所属事務所が発表した。
「玉緒さんは2023年2月に仕事先の名古屋で転倒し、背骨の圧迫骨折と診断。その後は都内の介護施設で生活していましたが、5月くらいから体調を崩し、食欲も落ちていたそうです」(スポーツ紙記者)
玉緒さんは歌舞伎の名門・成駒屋の二代目中村鴈治郎さんの長女として誕生。兄は坂田藤十郎さんという芸能一家で育った。14歳のときに松竹作品『景子と雪江』で映画デビューすると、名脇役として活躍。
プライベートでは1962年に勝新太郎さんと結婚。波乱の多い人生となった。
「豪快な生活をする勝さんを心から愛して、支えていたのが玉緒さんでした。勝さんは自身でも映画を製作するため『勝プロダクション』を設立しましたが倒産。14億円もの借金を抱えてしまいました。玉緒さんは20年以上かけて返済したそうです」(芸能プロ関係者、以下同)
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勝さんの2度の逮捕という試練もあった。
「1978年にアヘンの所持で逮捕。1990年にはハワイで大麻所持の現行犯で逮捕されました。このときの会見で“パンツの中に勝手に入っていた”“もうパンツははかない”と“迷言”を残したのは有名。玉緒さんは公判で情状酌量を訴えるなど、勝さんを支えていました」
TBS系で放送されていた『さんまのスーパーからくりTV』など、1990年代からはバラエティー番組に出演し、明るいキャラで愛された。
「バラエティー番組にも積極的に出るようになったのは、1996年に下咽頭がんが見つかった勝さんを励ますためだったようです。闘病中の勝さんは、玉緒さんの出演番組を見るのが唯一の楽しみだったといいます」
長男が孤独死、長女も薬物逮捕
勝さんは1997年に他界してしまったが、長男と長女の子宝にも恵まれていた。子煩悩な玉緒さんだったが、トラブルに見舞われる。
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「1982年に長男と長女がそろって大麻所持で逮捕されました。そのときには“罪は憎くても子どもは憎めない”と語っていて、愛の深さがうかがえました」
子どもを溺愛していたが、長男に先立たれるという不幸もあった。
「俳優として活動していた長男の鴈龍さんが2019年に急性心不全で亡くなりました。鴈龍さんは名古屋市内で一人暮らしをしていたため、発見まで数日かかった孤独死でした。玉緒さんは憔悴し、立ち直るまでしばらくかかったそうです」
生前、玉緒さんは自身の死後について、
「ただ、主人に会いたい。それだけ。天国か地獄かわからないけど」
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と語っていた。きっと天国で勝さんとの再会を果たしているだろう。

