
フランス・アルプス地域で行われる30年冬季五輪で、ノルディックスキー複合が初めて姿を消すことになった。22年北京五輪後から複合の存続が危ぶまれていた。
IOCは国際的な人気が低い点、参加国が少なく、メダル獲得国がノルウェーやオーストリア、ドイツなど一部の強豪国に集中している点を指摘していた。26年ミラノ・コルティナ五輪では何とか除外を免れたが、IOCは14年ソチ五輪からの4大会分のチケット販売枚数や報道露出など14の指標で人気を調査。複合は全冬季五輪競技において、11の指標で最下位だったという。
最も問題視していたのは、男子のみの実施だった。国際スキー・スノーボード連盟(FIS)は20−21年からW杯や世界選手権での女子種目を実施して、五輪採用をアピールしたが、ジェンダー平等を掲げるIOCは、男子のみ実施されてきた複合競技そのものの除外を決定した。
FISは直近3年間で75万スイスフラン(約1億5000万円)の予算を投じ、複合の普及を目指した。ドイツがオランダに、ノルウェーが米国やエストニアに指導や育成ノウハウを共有するプロジェクトや、SNSの積極的活用も、むなしく散った。
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