
昨日17日、関東ではゲリラ豪雨が発生し、都市部でも記録的な大雨となった所がありました。今日18日と明日19日も関東から九州では急な雷雨や激しい雨に注意が必要です。20日(月・祝)頃から太平洋高気圧が一時的に強まりますが、今年の夏は太平洋高気圧の本州付近への張り出しは安定しない見込みで、ゲリラ豪雨が多くなる可能性があります。
昨日17日は関東でゲリラ豪雨 18日・19日も急な雷雨に注意
昨日17日は関東の都市部でもゲリラ豪雨が発生しました。高気圧の張り出しが弱まり、暖かく湿った空気が流れ込むなか、風と風がぶつかり、積乱雲が発達しやすい状況になったためです。1時間に東京都八王子市で64.0ミリ、群馬県桐生市で72.5ミリの非常に激しい雨が降り、観測史上1位の記録を更新しました。栃木県足利市では6時間雨量が200ミリを超え、こちらも観測史上1位の大雨となりました。この大雨によって、東京都、千葉県、神奈川県、栃木県、群馬県で「レベル4大雨危険警報」、栃木県、神奈川県、群馬県で「レベル4土砂災害危険警報」が発表された地域がありました。
今日18日も関東や東海、近畿、四国を中心に所々で雨雲や雷雲が湧いています。急な雷雨にご注意ください。明日19日も関東から九州では変わりやすい天気で、所々で雨や雷雨になりそうです。屋外のレジャーなどは落雷や突風、急な強い雨にご注意ください。
今年の夏 ゲリラ豪雨に注意

20日(月・祝)頃から太平洋高気圧が一時的に強まりますが、8月上旬にかけて太平洋高気圧の本州付近への張り出しは安定しない見込みです。その後も太平洋高気圧の本州付近への張り出しが弱まる時期があると予想されます。
すでに梅雨明けしている西日本や東日本の梅雨明け後でも夏空が長続きせず、天気は変わりやすくなるでしょう。ゲリラ豪雨が発生しやすく、急な大雨や落雷、竜巻などの突風、ひょうに注意が必要です。また、南海上では台風などの熱帯擾乱が発生しやすく、大雨への備えも必要です。
非常に激しい雨は年々増加

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上の図は全国のアメダスで観測された1時間降水量50ミリ以上の年間発生回数です。1時間50ミリ以上の雨とは傘が全く役に立たなくなるほどの非常に激しい雨です。上の図のように発生回数は年によってバラつきはあるものの、年々増加傾向にあります。
最近10年間(2016〜2025年)の平均年間発生回数(約340回)は、統計期間の最初の10年間(1976〜1985年)の平均年間発生回数(約226回)と比べて、およそ1.5倍に増加しています。
アメダスの観測期間は約50年程度と比較的短いことから、地球温暖化との関連性をより確実に評価するためには今後のさらなるデータの蓄積が必要ですが、この変化には地球温暖化が影響している可能性があります。温暖化による気温の上昇や大気中の水蒸気量の増加が強雨が増える理由の一つとして考えられます。
今年の夏の気温は平年より高くなる見通しです。加えて、湿った空気も流れ込みやすく、ゲリラ雷雨や強雨にいっそう注意が必要になりそうです。
「大気の状態が不安定」と聞いた時の注意点

「大気の状態が不安定」という言葉を見聞きしたときは、「急な強い雨や落雷、竜巻などの突風、降ひょうなどが発生する可能性があります」という合図です。
こうした際には、以下の気象情報をこまめにチェックするようにしましょう。
<大気の状態が不安定な時にチェックすべき気象情報>
・雷注意報
・気象防災速報(竜巻注意)
・気象レーダー(雨雲レーダー)
・雷ナウキャスト(雷レーダー)
・竜巻発生確度ナウキャスト
さらに、気象情報とあわせて、実際の空のようすや変化にも注意を払いましょう。天気急変の前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
<天気急変の前兆>
・真っ黒な雲が近づいてきた、急に空が暗くなった
・雷の音が聞こえてきた、稲妻が見えた
・急に冷たい風が吹いてきた
また、川の近くにいる場合、水かさが増えたり濁ったりしたときには、上流ですでに天気の急変が起こっていて被害が発生する可能性があるため、すぐに川から離れましょう。このような前兆に気づいたら、すぐに安全な所へ避難して、身の安全を確保してください。
<天気急変の前兆に気づいたら>
・ゲリラ豪雨の場合は、激しい雨によって増水や浸水の可能性があるため、河川などの水辺や地下、アンダーパスには近づかない
・雷の音や稲妻に気づいたら、開けた平らな場所や軒下、高い木の下から離れ、頑丈な建物や自動車、避難小屋などへ避難する
・ひょうやあられが降ってきた場合は、家の中では雨戸やシャッター、カーテンを閉めて窓から離れる
これらの情報や変化に注意し、早めに安全確保の行動へとつなげましょう。

