退職金1000万円、どこに置く? 普通預金なら利息は年5万円、個人向け国債なら年22万4000円

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2026年10月04日 21:21  All About

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日本銀行の利上げで、預金や個人向け国債の金利が上昇しています。退職金などで1000万円を受け取った場合、普通預金に置いたままにするか、定期預金や個人向け国債を利用するかで受け取る利息は変わります。現在の金利でどのくらい差が出るのか計算してみます。※サムネイル画像:PIXTA

普通預金でも1000万円なら利息は年5万円

日本銀行は2026年9月18日、政策金利を1%から1.25%へ引き上げました。これを受けて、三菱UFJ銀行は普通預金金利を11月2日から年0.4%から年0.5%へ引き上げます。

1000万円を年0.5%の普通預金に1年間置いた場合、利息は税引前5万円です。税率20.315%で計算すると、手取りは約3万9800円になります。

低金利時代と比べれば、普通預金でもまとまった利息を受け取れるようになりました。

5年定期なら利息は年間10万円

三菱UFJ銀行の2026年9月時点のスーパー定期の金利は、1年が年0.5%、3年が年0.8%、5年が年1%です。

1000万円を5年定期に預けた場合、1年間当たりの利息は税引前10万円。単純計算では5年間で50万円になります。普通預金0.5%との差は年間5万円です。

ただし、5年定期に預ければ、その間に金利がさらに上昇しても年1%のままです。中途解約すれば、当初の金利より低い期限前解約利率が適用される場合もあります。

個人向け国債なら利息は年22万4000円

2026年9月募集分の個人向け国債「固定5年」の金利は年2.24%です。

1000万円購入すると、1年間の利子は税引前22万4000円。普通預金0.5%との差は年間17万4000円になります。

個人向け国債は発行から1年間、原則として中途換金できません。1年経過後は中途換金できますが、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。

同じ1000万円でも、普通預金、定期預金、個人向け国債では受け取れる金額とお金を動かせる時期が違います。

1000万円を全部動かす必要はない

退職金を受け取ると、「少しでも金利が高いところへ」と考えたくなるかもしれません。しかし、1000万円全てを5年定期や個人向け国債に移す必要はありません。

例えば、当面使う300万円は普通預金に残し、300万円を定期預金、400万円を個人向け国債にする方法もあります。

この場合、普通預金0.5%、5年定期1%、固定5年国債2.24%で計算すると、1年間の利息は税引前で合計13万4600円です。

全額を普通預金に置いた場合の5万円との差は、年間8万4600円になります。

1000万円を超えたら預金保険にも注意

まとまったお金では、金利以外にも確認したい点があります。利息の付く普通預金や定期預金は、金融機関が破綻した場合、原則として1金融機関につき預金者1人当たり元本1000万円までとその利息が預金保険制度で保護されます。

例えば退職金1000万円を、それまでの預金がある銀行にそのまま入れると、預金残高が1000万円を超えることがあります。

退職金の金額だけでなく、その銀行にすでにいくら預けているかを見る必要があります。

退職金は受け取ってすぐ決めなくてもいい

今回の例では、1000万円を普通預金に置く場合と個人向け国債「固定5年」にする場合で、年間の利息に税引前17万4000円の差が出ました。

とはいえ、退職金は老後の生活費になる可能性が高いお金です。金利の高さだけを理由に、すぐ長期間固定する必要はありません。

まず当面使う分を普通預金に残し、残ったお金をいつ使うのか整理する。そのうえで定期預金や個人向け国債に分ける方法を考えてみましょう。

※預金金利は三菱UFJ銀行の2026年9月時点の金利と、11月2日から適用される普通預金年0.5%を参照。個人向け国債は2026年9月募集分の「固定5年」年2.24%を使用しています。利息は概算で、税引前の金額を中心に記載しています。

文:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。
(文:田代 昌之(金融文筆家))

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