嵐・二宮和也はソロ向きのシンガー? 個性際立つ歌声と作詞術に迫る

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2014年01月18日 13:20  リアルサウンド

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 嵐メンバーの歌唱力分析。初回【嵐を音楽面で引っ張る大野智の歌唱力 ミュージシャンも太鼓判を押すテクニックとは?】、前回【嵐の「歌割り」を劇的に変えたキーマン 櫻井翔の歌唱法の変化をたどる】に続き、第三弾となる今回は二宮和也を取り上げる。嵐イチの演技派としてドラマから映画、舞台まで大活躍の彼だが、果たしてシンガーとしての実力は?



 二宮和也の歌唱力については「嵐のなかで2番目に上手い」というのがもっぱらの評価だ。ファン投票による「歌がうまいジャニーズランキング」においても8位にランクインしている(1位は大野智)。声量は嵐メンバーのなかでも随一だし、声質そのものが高音寄りでよく響くため、キーの高いパートでは一番しっくりくる。一方で、ライブでの歌唱は好調なときと不調なときの差が見られるが、デビュー時に比べると成長著しい。課題があるとすれば、彼自身の強みでもある声の特徴(声量・声質)が他のメンバーと時にフィットせず、ユニゾンやハモリのパートを聴くと「浮いている」ように感じられることもある点だろう。歌い方が他のメンバーに比べアーティスト然しているのもその一因かもしれない。良くも悪くも「個性」の際立つシンガー、それが二宮和也なのである。



 上記のような理由から、二宮の歌が最も映えるのはソロ楽曲であるように思う。彼は歌に抑揚をつけるのが得意だし、楽曲ごとに歌唱を変えることができる。例えば「秘密」ではポップで明るく歌う一方「虹」ではウィスパーボイスに近い声で優しく歌い上げているように、それぞれの楽曲に合わせてスタイルを変えることができる歌い手だ。ユニゾンだと時に「浮いている」ようにも聴こえた歌声もソロ曲だと全く違和感なく、むしろ生き生きとして聴こえるように思う。



 また彼は楽曲を作ることができるのも大きな強みだ。嵐の楽曲においても二宮が作詞や作曲を担当したものが実は数多く存在する。とりわけ二宮の作詞力に対する評価は高く、前述の「虹」とそのアンサーソングといわれる「それはやっぱり君でした」の歌詞はファンの間でも人気が高い。「虹」の詩世界は女性目線で描かれており、歌詞中に登場する「きみ」と「君」をそれぞれ「元カレ」「今の彼氏=結婚する相手」と使い分けて歌う。二宮自身は後に音楽誌のインタビューでこの曲について「『きみ』との幸せな思い出に別れを告げて、今日『君』と結婚しますという『きみを忘れる旅』を歌ったラブバラード」だと語っている。一方「それはやっぱり君でした」は男性目線の曲で亡くなった彼女を歌った唄。その相手が「きみ」なのか「君」なのかは明かされておらず、多くの余白が聴き手に委ねられている。このような歌詞に含みを持たせ、それぞれの想像力に物語を委ねる詩世界は他のアイドルに類を見ない二宮和也の真骨頂、アーティストとしての強みとなるオリジナリティだといえるだろう。



 筆者としては、二宮和也のソロアルバムを聴いてみたいという気持ちが強い。ソロ活動への特性はリーダー大野智をも上回ると個人的には思う。その際はぜひ全編作詞も担当し、コンセプチュアルなアルバムを制作してもらいたいものだ。(北濱信哉)



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  • 才能あるってことですね☆何曲かソロも好き♪
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