スーパーフォーミュラ:波乱の開幕戦をロッテラーが制す! 可夢偉は9位完走

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2015年04月20日 09:50  AUTOSPORT web

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波乱のレースで優勝を飾ったアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)
全日本選手権スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿は19日、43周の決勝レースが行われ、好スタートで首位を奪った予選3番手のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)が優勝を飾った。スーパーフォーミュラ“デビュー戦”とっなた小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)は、9位完走を果たしている。

 午前の走行はダンプコンディションとなった決勝日の鈴鹿だったが、その後、全日本F3や2輪の走行を経て路面は完全にドライへ。薄曇りのもと集まった2万8000人の観客の前で、15時から43周のレースが始まった。

 注目のスタートでは、ポールポジションの山本尚貴(TEAM無限)がスタートで出遅れた一方、ロッテラーが好スタートで首位を奪取。5番手スタートの中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)も2番手に浮上し、トムス勢がワンツーでファーストラップを終える。

 山本は石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)の先行も許し一時は4番手まで交代するが、オープニングラップから2度もオーバーテイクシステムを使用しながら仕掛け、2周目の1〜2コーナーでイン側から3番手を奪取。終盤まで僅差で一貴を追うこととなった。

 首位のロッテラーは、2周目にファステストラップを記録するなど序盤からプッシュして1秒強のリードを築くと、一貴&山本の2番手集団とのギャップを少しずつ拡大。約7秒のリードを築き、30周目を終えたところでピットへ向かうと、ピットアウト後も実質の首位をキープ。各車がピットインを終えた36周目の時点で再び首位に立ち、最後は単独走行ながらオーバーテイクシステムを使う余裕を見せ、最後は2位以下を9秒以上引き離してトップチェッカーを受けた。

 続いて、山本と争いながらも危なげなく2番手をキープし続けた一貴がポジションを最後まで守って2位に。開幕戦はトムス勢がワン・ツー・フィニッシュを決め、絶好のシーズンインを決めることとなった。

 一方、2周目に3番手を奪い、その後は一貴と僅差の2番手争いを繰り広げ続けた山本は、最終ラップ直前まで一貴と1秒前後のギャップで走行。しかしながら、なんとファイナルラップ途中にマシンから白煙を吹き、そのままストップ。山本はマシンを降り、チェッカーを受けることはかなわなかった。

 これにより、3位表彰台を獲得したのはナレイン・カーティケヤン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。カーティケヤンは序盤から石浦に続く5番手を走行し、ピットストップ後はアウトラップの石浦をパス。終盤は4番手を走行し、最後の最後で表彰台を手にした。

 その後方では終盤、ピットストップを最後まで引っ張ったジェームス・ロシター(KONDO RACING)を先頭に、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)、そして石浦が僅差の5番手争いを展開。終盤にはオリベイラとロシターがシケインの進入で接触してロシターが飛び出してオリベイラが前に出るなど、チェッカーまで接近戦が演じられるかと思われた。

 しかしながら、ロシターが最終ラップでガス欠のような症状を見せながらスローダウンし、そのままストップ。これにより3者の接近戦は意外な形で決着を迎え、オリベイラが4位、石浦が5位に入っている。

 12年ぶりの国内シリーズ参戦となる可夢偉は10番手からスタート。序盤は12〜13番手を走行するも、9周目を終えたところで一番最初にピットインし、給油とタイヤ交換を実施。前方がクリーンな状況で最後まで走り切る作戦を採用し、各車ピットストップを終えた段階で11番手に。ペースはよかったが序々にタイヤが厳しくなったのか、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)にオーバーテイクを許す場面もあった。最終的にはラストラップで2台がストップしたことからふたつ順位を挙げて、9番手でチェッカーを受けている。

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  • 観に行ったぜ!ロシターとJPのバトル、オーバーテイクシステムの応酬と面白かったよ。
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