限定公開( 46 )
今月12日に放送の第47話「未来からのSOS! 黒き新たな敵現る!!」から、ついに待望の新章「“未来”トランクス編」へ突入した『ドラゴンボール超』(フジテレビ系、以下『超』)。これまでの『超』のストーリーとは打って変わってシリアスモードとなったため、これまで作画やストーリーにアレコレ言っていた大人のファンたちも、「これは期待できそう」「いきなり話重くなってめっちゃ楽しみになってきた」「相変わらず未来トランクスの世界はシリアスだ」と、大きな期待を寄せているようである。
念のために知らない人のために説明しておくと、通称“未来トランクス”のいる時間軸の地球では、孫悟空は心臓病で戦わずして死去、その後人造人間17号、18号の襲撃により、ベジータ、ピッコロ、クリリンたちは全て死亡してしまう。
未来トランクスは母・ブルマの作ったタイムマシンで過去に行き、悟空を救いつつ、人造人間やセルとの戦いを経て急成長。トランクスは未来に帰り、見事17号18号を破壊するも、その世界はパラレルワールドとなるため、過去を改編しても未来トランクスがいた世界は、人造人間打倒後も荒廃しているし、ピッコロが死亡しているためドラゴンボールもない。未来トランクスはドラゴンボール界きっての断トツ不幸キャラなのだ。
さて『超』第47話では、そんなトランクスの世界で今度は“ゴクウブラック”という悟空そっくりな人物の手により、すでに壊滅状態。トランクスは再び助けを求め過去に行こうとするも、ブラックの襲撃でブルマが死亡(したっぽい)、トランクスとなにやら良い関係だったマイも、トランクスを庇って命を落とした(っぽい)という、ある意味“未来トランクスらしい”悲劇が続いた。これには「いっつも悲惨な目に合いすぎやな」「未来トランクスがなにしたっていうんだよ……」「どうしてこうも多くの不幸を背負うのだろうか」と、のどかで楽しそうな現代の悟空とのギャップに、哀れみの言葉が後を絶たなかった。
しかし、そんな中でもマイの存在だけは羨ましいといった声も。
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マイとは世界征服を狙うピラフ一味の1人で、原作の1巻から登場。黒髪ロング、妙齢の美人でありながら性的なことにはウブで、投げキッスを見ただけで顔を赤らめて恥ずかしがるなど、とても可愛らしいキャラ。戦闘の規模が大きくなるにつれてほとんど登場しなくなったが、TVアニメ『ドラゴンボールGT』で、年老いた姿で久々に登場。その後、劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』の物語開始前に、ピラフ一味はついにドラゴンボール集めに成功。若返りを神龍に願ったため、ピラフ一味の3人は子どもの姿で『神と神』へと登場していた。
なお『神と神』作中では、見た目の年齢が同じぐらいのトランクスに、幼女・マイがほれられるというエピソードがあったのが、今回『超』で描かれた未来でも、大人のマイがトランクスと良い雰囲気。マイの美人ぶりには「マイ美人すぎて失神しそう」「マイってDBで一番の美人だと思うの」「ちくしょう釣られたくない……釣られたくない……だがちくしょうマイたそかわいい」と興奮する視聴者が続出した。
だが、ここで冷静なファンから「マイが若いっておかしくね? 未来の世界はドラゴンボールないだろ。若返ることできないんだから、普通なら60歳くらいのはずだぞ」とツッコミが入った。たしかに年齢は明らかにされていないが、初登場時の様子からして、マイはトランクスの母・ブルマより同年代か少し年上ぐらいのはず。しかしこのツッコミに、年季の入った『ドラゴンボール』ファンたち、「あの鳥山明がそんな細かいことまで考えてるわけないだろ!」と更なる冷静なツッコミで切り返したのだった。
そんな論争の中にいるマイも、結局は一話で死亡(?)と、どこまでもかわいそうな未来トランクス。声優を務めている草尾毅もアニメ公式サイトのインタビューで、「新章はトランクスが笑顔も作れないお話しから始まっていますので……一歩引いたところから見ると『本当にふびんな子だなぁ』と感じてしまいますね」と、断トツの不幸キャラということは重々承知しているようだ。
だが、「暗〜い気持ちになるような作品にはならないはずなので、トランクスがどこで希望を見出していけるのかなっていうのも、この先の楽しみの一つです」と前向きなコメントも。もしかしたら今回の話で未来トランクスは、平和だけど孤独な世界から、真の幸福な世界に戻れるのかも!?
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まだまだ始まったばかりの新章「“未来”トランクス編」。久々のシリアスな展開や、野沢雅子演じるゴクウブラックの痺れる邪悪な声など、見どころは盛りだくさん。毎週日曜日が楽しみだ。
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