巨人・原監督が通算1067勝の金字塔! “神様”川上哲治超えに「信じられない気持ちでいっぱい」

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2020年09月11日 22:10  ベースボールキング

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川上哲治元監督を抜いて球団歴代最多となる1067勝を挙げ、記念のボードを手にポーズをとる巨人・原監督=東京ドーム
◆ 球団通算勝利数を更新

 巨人が先発・戸郷翔征投手の粘投と、主将・坂本勇人選手の一発ヤクルトに2−1と逆転勝ち。これで引き分けを挟んで5連勝、貯金は今季最多の「21」となった。

 また、この勝利で原辰徳監督は巨人軍監督としての通算勝利数を「1067」に伸ばし、V9時代の指揮官でもある川上哲治氏の球団記録を更新。試合後には金字塔を打ち立てた原監督の祝うセレモニーも行われた。

 セレモニーでは、MLBの常勝チームであるヤンキースを率い、共に選手時代の松井秀喜を指導した経験を持つジョー・トーリ氏や、ソフトバンクの王貞治会長や長嶋茂雄終身名誉会長からメッセージが送られ、亀井善行と坂本からは記念品が贈呈された。

 原監督は「先輩として燦然と輝く“神様”川上監督をなんというか、ひとつ超えられたというか、信じられない気持ちでいっぱいです」と感慨に浸りつつ、「フラットに野球にとりくみ、今日の勝負をとりに行くという一念だけで積み重ねてきたからこそ、達成できたのかなと思います」とこれまでを振り返った。

 また、3度目の指揮官にして歴代最多となる勝利数を更新した原監督は「私はジャイアンツしか知らないという大変幸せな野球人だと思います」と語り、「そいうなかで当然、厳しさも悔しさもわかっているつもりですが、常に挑戦という気持ちだけを持ちながら今日まできて、明日も同じ精神状態でやっていくと思います」と決意を新たにした。

 そして、「監督というのは、選手、ファン、皆さまのおかげをもって、こうやっていられる」との考えを示し、そのことに対する感謝を「勝利というものでお返したい。その一念でやっております」とコメント。今後も勝利を届けるために挑戦し続けることをファンに誓った。

▼ 巨人監督の通算勝利数トップ3
1位:1067勝(原 辰徳/14年)
2位:1066勝(川上哲治/14年)
3位:1034勝(長嶋茂雄/15年)

▼ 原監督の年度別成績
――――第1期――――
2002年:86勝52敗2分け(1位)日本一
2003年:71勝66敗3分け(3位)
――――第2期――――
2006年:65勝79敗2分け(4位)
2007年:80勝63敗1分け(1位)
2008年:84勝57敗3分け(1位)
2009年:89勝46敗9分け(1位)日本一
2010年:79勝64敗1分け(3位)
2011年:71勝62敗11分け(3位)
2012年:86勝43敗15分け(1位)日本一
2013年:84勝53敗7分け(1位)
2014年:82勝61敗1分け(1位)
2015年:75勝67敗1分け(2位)
――――第3期――――
2019年:77勝64敗2分け(1位)
2020年:43勝22敗4分け(※9/11終了時点)
――――通算――――
通算成績:1067勝798敗62分け


▼ 原監督のインタビュー
――率直な気持ち
野球の世界は1年1年が勝負で、いつでも真っ白い状態からスタートして、まだ2020年も戦い半ばという部分において、常に新鮮な気持ちでいられるというのが、私の率直な気持ちです。数字を見ると、特に先輩として燦然と輝く“神様”川上監督をなんというか、ひとつ超えられたというか、信じられない気持ちでいっぱいです。
いつでもフラットに野球にとりくみ、今日の勝負をとりに行くという一念だけで積み重ねてきたからこそ、達成できたのかなと思います。

――巨人の歴代最多を更新した思い
私はジャイアンツしか知らないという大変幸せな野球人だと思います。そいうなかで当然、厳しさも悔しさもわかっているつもりです。常に挑戦という気持ちだけを持ちながら今日まできて、明日も同じ精神状態でやっていくと思います。
監督というのは、選手、ファン、皆さまのおかげをもって私は現在、こうやっていられるという感謝を勝利というものでお返したい。その一念でやっております。

――監督として貫き通したこと
勝つことにこだわることは大事なこと。チームの和をつくるのは実力至上主義。力のある人をレギュラーに、一軍に、スタメンにということを常に自問自答しながらチームをつくっている。今後もそれは変わらないと思います

――ここからはどういった形でチームを率いていくか
戦い半ばです。浸っている余裕はありません。こういうセレモニーを含めて偉大な川上監督、大先輩の記録を少し超えさせてもらったことを心の中の宝物にして、さらに明日より精進、そして挑戦していきたいと思います。

ありがとうございました。皆さん、ありがとうございました。

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