嫁:「感覚おかしいよあの人!」
俺:「お前の普通が他の人にとっても普通だと思わない方がいい」
相手のママさんをかばったことで俺と嫁は大喧嘩してしまった。週末になっても相変わらず嫁は機嫌が悪いし、子どもと一緒に家の外にいたほうが気楽でいい。そう思い、公園へ行くと……。
「え、ええ。少し驚きましたけど、私も子どもも大丈夫です。心配してくださってありがとうございます」
ママさんは少し微笑んでそう返してくれた。
(良かった。ママさんは怒ってはないみたいだし、お子さんも大丈夫そうだな)
安心した俺が子どもと遊具の方へ行こうとすると、ママさんに引き留められた。
「良かったら、ここで少しお話しませんか?」
「え? あ、はい。じゃあお隣失礼します……」
(?? なんだろうこの感じ……)俺が困惑していると、ママさんがこう言った。
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「……え?」
俺は体が硬直して何も言えなくなってしまった。
俺は気が動転し、恐怖を感じていた。親切心のつもりでママさんに言ったことで、あんな誤解をされるなんて思ってもみなかった。その後何度か道やスーパーで鉢合わせすることもあったが、こちらが無視をしていたら自然と向こうも俺たちを避けるようになった。
「他人に親切なのは結構だけど、よそのママの中には自分を“女”として見て欲しいと思っている人もいるということを頭の片隅に入れておいて!」
嫁にも釘を刺されてしまった。困っている人を見るとつい放っておけない性分の俺だけど、今後は相手に勘違いされないよう言動に気を付けようと思った。
原案・ママスタコミュニティ 脚本:子持ち鮎 作画・いちと 編集・荻野実紀子